ダウ・ケミカル日本株式会社

Yuuka Kamidoi

上土井 優香さん

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Yumi Suzuki

鈴木 佑未さん

一人一人が実力を発揮できるフレキシブルな職場環境

異分野へのチャレンジにやりがいを見出す

米国ミシガン州に本社を置く、世界最大規模の総合化学品メーカー「ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー」。その日本法人であるダウ・ケミカル日本では、柔軟性の高い勤務体制の中で、多くの女性社員が自分の力を最大限に生かしつつ業務をこなしている。生活に身近な商品を扱うホーム&パーソナルケア部の2人に、仕事のやりがいとプライベートとのバランスの取り方などについて伺った。

上土井 私は理学系の大学院を修了した後、化粧品メーカーや消費財メーカーで、10年以上研究開発の仕事をしていました。毎日研究室で実験をしたり、実験の結果を確認するために何度も研究室に通ったりと、非常に時間に制約がある業務だったんです。結婚して、3人目の子どもが生まれたころに、「これ以上続けるのはさすがに無理ではないか」と思うようになったのですが、それまでずっと研究職を続けていたので、ほかの職種に移ることは考えていませんでした。この仕事を辞めてしまっては、自分のキャリアが終わってしまうと悩んでいたときに、ダウ・ケミカル日本に勤める夫がこう勧めてくれたんです。「ダウが社員を募集している。時間をフレキシブルに使うことができるから、応募してみてはどうか」と。研究室勤務ではなく、かつ理系の知識を生かすことができるテクニカルサービスの仕事で応募したところ、幸いにしてすんなりと受け入れてもらうことができました。

鈴木 私は法学部出身ですが、社会に出るにあたり、「人々の生活に密着した分野で、多くの人を支える仕事がしたい」と考え、化学メーカーを志すようになりました。営業職は、製品知識を後から身に付けることで、化学分野の仕事をすることも可能です。学生時代にカナダに8カ月留学していたこともあり、英語を使う仕事がしたいとも考えていました。就職イベント「キャリアフォーラム」でグローバルに仕事をすることができるダウ・ケミカル日本と出合い、すぐに応募を決めたのです。

上土井 鈴木は営業として顧客である化粧品メーカーを訪問し、私は同行してテクニカルな面での説明を行うなど、普段一緒に仕事をする機会があります。研究室勤務だった私にとって、営業と一緒に顧客を訪問するというのは新しいチャレンジでしたが、化粧品メーカーでの勤務経験から、仕事を通じて、以前の職場仲間と再会することがあります。自分のこれまでの知識や経験を生かし、以前の同僚に貢献したいと考えています。

鈴木 私は入社してまずCommercial Development Program(CDP)という1年間の研修に参加し、大変刺激を受けました。日本法人の同期だけでなく、太平洋地域の同期と、営業職として会社の業務全体にわたる研修を行うものです。研修を通じて、「自分はグローバルな環境で切磋琢磨する仲間がいるのだ」という実感を得ることができました。

上土井 もちろん、テクニカルサポートとして勉強しなければならないことはたくさんありますが、外に出て人と会う仕事も、自分に向いているのではないかと気づくことができました。

上土井 優香 さん

ホーム&パーソナルケア部 テクニカルサービス

名古屋大学工学研究科卒業後、化粧品メーカーや消費財メーカーに10年以上勤務。ダウ・ケミカル日本に転職して1年。顧客である化粧品メーカーに原料を紹介し、技術面でのサポートを行う業務を担当する。3児の母。夫もダウ・ケミカル日本の社員。

私の息抜き

体を動かすのが好き。通勤の際、パソコンを入れたバッグを背負ってジョギングしたりしています

鈴木 私も、商品である化学原料については今でも勉強中ですが、たとえばシャンプーの原料など、自分にとっても身近なものを扱っており、よい製品を作り上げていく、という仕事内容に、とてもやりがいを感じています。自らが関わっている製品が店頭に並んでいるのを見ると、うれしくなって思わず手に取り、自分で買って使ったりしています(笑)。

時間に束縛されず自分の責任で仕事をこなす

上土井 勤務時間について、1日の基本的なコアタイムは決まっているのですが、「必ずオフィスに来て仕事をしなければならない」というわけではありません。私の場合、自宅から顧客のところに直行することもありますし、自宅でパソコンで作業をしているほうが効率がよければ、ずっと家で仕事をしていることもあります。社員全員がそういった体制で仕事をしているので、周囲に連絡はしますが、毎回特別な手続きはしません。やるべきことをしっかりこなしていれば、仕事をする場所や時間は問われないのです。

鈴木 上司と年間のゴールを設定しますが、それを達成するための日々のタスクは、個々の社員に任されています。私の普段の仕事は、お客様を訪問して、製品の説明をしたり、お客様の要望を社内で調整したりするなど、日々スケジュールが異なりますが、管理するのは自分自身です。

上土井 私の場合、直属の上司は中国の上海にいます。普段、インターネットのビデオ会議システムで顔を会わせて話をしているので、相手が遠いところにいるという意識はありませんね。海外のスタッフとのコミュニケーションは英語で取ります。私は、英語は仕事をしながら身に付けていったのですが、きれいな発音で上手に話さなければならないというわけではありません。国ごとにいろいろなアクセントがあり、皆、お互いの個性を受け入れながら仕事をしています。

鈴木 私も、アジア地域の同僚と日々社内のやりとりをしています。異文化や、時差のある中で仕事をするのは大変なこともありますが、その苦労を乗り越えたときには、やはり大きな喜びがあります。

鈴木 佑未 さん

ホーム&パーソナルケア部 営業部

新潟大学法学部を卒業後、化学メーカーを志し、2015 年ダウ・ケミカル日本に新卒社員として入社。Commercial Development Program(CDP)という1年間の研修を経て、営業部に配属。顧客を訪問し、自社製品である化粧品、洗浄剤などの原料の紹介を行う。

私の息抜き

季節ごとに花の名所をまわります。いい作品が撮れると、インスタグラムに投稿しています

プライベートを充実させながら仕事の可能性を広げる

上土井 今、息子たちは9歳・6歳・3歳になっていて、毎日夕食時の5時から9時くらいまでは、大変な忙しさですが、時間に自由がきくので、その時間帯を避けて仕事を進めることができます。やはり子どもが病気で学校や保育園を休まなければならないこともあります。軽い風邪で寝ているくらいであれば、家で仕事をしながら子どもの様子を見ています。夫もダウの社員であることから、互いの空いている時間を調整して、交代で家事・育児をこなしています。

鈴木 私は写真を撮るのが趣味で、週末は時間があると花の写真を撮りに出かけています。普段の日も業務の進め方をある程度自分で管理できるので、友達と約束をしたり、習い事をしたり、自分のペースで生活も仕事も楽しむことができます。

上土井 私は、会社に来るとき、品川駅から天王洲のオフィスまで、ジョギングしながら来ることがあるんです。天気のいい日に川沿いを走ると、とても気持ちがいいんですよ。休日は家族みんなでスキーに行くなどして、休暇制度も活用しています。働く女性にとって便利な制度を設けている会社はほかにもありますが、やはり早く帰るときには、ほかの人の目が気になりますよね。周囲に迷惑をかけているという引け目なしに仕事をすることができるのは、本当にありがたいと感じます。自分は会社にとって必要な人間である、自分が会社に貢献しているという実感を得ることは、仕事を続けていく上で非常に大切だと思います。

鈴木 ただ、新人のうちは、この柔軟な環境がかえって厳しいと感じられることもあるかもしれません。黙っていても手取り足取り仕事を教えてくれるという環境ではなく、自分でやり方を考え、わからないことがあるときは、自分からサポートを求める必要があります。自由に使える時間が多い分、責任を持った行動を取ることが求められているのだと感じています。

上土井 一般的な日本の企業だと、たいていチーム単位で仕事をしているので、自分にできないことは誰かが代わりにやってくれたりしますよね。ここでは、一人ひとりに決められた役割があるので、「わかりません。私にはできません」というわけにはいきません。その代わり、日本国内だけでなく海外のスタッフに助けを求めることも可能なので、非常に広範囲な解決方法があるといえます。

鈴木 常に変化があり、何か新しいことが起こるという特徴もあります。たとえば、昨年6月から東レ・ダウコーニング株式会社がダウ・グループの一員となったことにより、シリコーンという新しい製品群が加わりました。私たちの部署は、東レ・ダウコーニングと共同で営業や技術開発活動を行うようになり、新たに蓄えなければいけない知識も一気に増えました。変化に追いついていくのは大変ですが、それが仕事をしていくうえでの楽しみでもあります。今はこの営業の仕事を精一杯やっていきたいと考えていますが、アメリカ本社など海外で一定期間研修をする機会にも魅力を感じていますし、社内には海外の法人に移って仕事を続ける方もいて、可能性は大きく開けていると感じています。

上土井 日本のオフィスにいてもいつも同じポジションで仕事をし続けるとは限らず、たとえば日本で働きつつ海外のチームの一員となって、より大きな仕事に携わるチャンスもあります。ワーキングマザーだからといって、周囲に遠慮しつつ小さくなって働く必要はない。今自分がやりたい仕事を、思い切りやればいい。それが、この会社に入ってわかったことです。

ダウ・ケミカル日本株式会社

世界最大規模の総合化学品メーカーで米国に本社を置くザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの日本法人。原料から川下商品まで、統合化された製造体制、7,000種類以上に及ぶ化学製品、多様性に富んだ企業文化を基盤に、5万6,000人の従業員が世界175カ国で活躍するグローバル企業。技術革新と科学の力を集結し、清潔な水、再生可能なエネルギー、作物の生産性改善など、世界が直面する課題の持続的な解決に取り組んでいる。日本でも、最先端材料、機能化学品、プラスチック、電子材料、農業化学品など、消費者に快適な生活をもたらす各種素材を提供している。2010年からオリンピックのワールドワイドパートナーであり、2020年東京オリンピックにも貢献する。

  • 本 社 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー
  • 代表者 ピーター・ジェニングス
  • 連絡先 TEL: 03-5460-2100
  • URL http://jp.dow.com/ja-jp