KPMGコンサルティング株式会社
Kinuko Ishiguro
石黒 衣子さん
Marina Odai
尾台 万里菜さん
やりたいことに挑戦し全社員で作り上げる新しい職場
チーム一丸となって会社を作る醍醐味
世界152カ国のメンバーファームに約18万9,000名のプロフェッショナルを擁し、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するグローバルネットワーク、KPMGインターナショナルに属し、7つのプロフェッショナルファームから構成されるKPMGジャパン。その一つKPMGコンサルティングは、グローバル規模での事業モデルの変革や経営管理全般の改善をサポートしている。設立から3年強という成長著しい会社ならではの魅力に満ちた社内には、限りない可能性とチャレンジ精神にあふれた女性たちに向け、次なるステージが用意されているという。そのごく一部を、キャリアの異なる女性コンサルタント2人の視点から語っていただいた。
石黒 「毎日違うことをやりたい」と思った前職のアメリカでの銀行員時代に、コンサルティング会社の方に「プロジェクトベースですので疲れるかもしれませんが、毎回違う経験ができます」と声をかけていただいたのがきっかけで入社しました。それからすでに10年以上経過していますが、まだ飽きていません(笑)。チャレンジは多いものの、まだまだ楽しく仕事をしています。振り返れば「常に何か新しいことにチャレンジしたい」という心の声が、コンサルティングという仕事との出合いに結びついていました。タイミングとしても「日本に帰国して、バイリンガルかつマルチカルチュラルの経験を活かしたほうが、おそらくキャリア的には上を目指せるのではないか」という野望もありました。海外経験は、アメリカ以外にも1年強くらい、当社からロンドンに赴任する機会がありました。働き方はそれぞれまったく異なり、三極の違いを実体験できたことは、キャリア的にも人生的にも非常によかったと思っています。ヨーロッパはワークライフバランス第一で、働き方が日本の「モーレツ」とはかなり違いました。時間を上手に使い、効率よく仕事をすること、相手が言っていることを即座に理解することが求められる環境だったと感じています。同じKPMGグループといえどもローカル企業に所属するので、東京とロンドンではまったく働き方が違います。両方ともよいところも、足りないところもある。でも、慣れてしまえばどこもよいですね(笑)。
尾台 私は好奇心旺盛な留学時代、就職活動に向けて「ボストンキャリアフォーラム」へ出向いた際、当社の採用メンバーと話をしたのがすべての始まりです。さまざまな企業のお客様を相手に、一緒に、しかも深く考える仕事であり、ロジカルシンキングの思考方法と言いますか、そういう部分に大変魅力を感じ、「コンサル業界もいいな」と思いました。「機会を与えてくれる業界なのかな」と思い、挑む決意をしました。実はこんなエピソードがあります。ボストンキャリアフォーラムは、金曜日から始まって土日と続きます。その開催前日の木曜日の晩に、当社がディナー兼説明会をKPMGボストンオフィスで開催しました。その際に社長が登場し、最初に話をしたときの言葉がとても印象に残りました。「まだ当社はできたばかりです。KPMGは世界的なファームで、すでに大きな基盤がある中で、0から会社を作り上げようとしている。それがほかのコンサルティングファームにはない面白味であり、難しさでもあります。会社を作り上げていく一員になりませんか?」と。新卒で入社するときに何かを作り上げていく一員になれるということは、ほかのコンサルティングファームにはないですし、社長をはじめほかのパートナー陣と大変近い関係で一緒に仕事ができるファームだなと。すごく魅力的でしたね。
石黒 衣子 さん
シニアマネジャー
シカゴの大学院卒業後、現地の日系銀行に入社。「新たなチャレンジを」と思ったときコンサルティングの仕事に出合い、KPMGコンサルティング株式会社の前身であるKPMGマネジメントコンサルティング株式会社に入社。多様なテーマのコンサルティングサービスを提供している。
私の息抜き
歩き回っているか、走っている。それに飲みに行く。セルフメンテナンスは… とにかく気楽に過ごすこと
石黒 当時は会社が設立されたばかりということもあり、当社の歴史上、最も大変な時期でしたので、若手の人材がどうしても欲しかったのです。やはり若い人の力ってすごいですよね。吸収も早いし、瞬発力もある。経験が長いとやはり、だんだん慣れに甘んじてしまって、なかなかフレッシュな思考ができなくなりがちです。また人に何か教えることを通して考えがまとまっていくこともあります。新卒の方を採用したいと思っていましたので、かなり積極的にキャリアフォーラムに参加して、新卒の方々をお誘いすることが我々の大きなミッションでした。
尾台 この4月で4年目ですが、まだ始まったばかりの、チャンレンジの日々です。入社時には約200人だった社員が、現在は700人以上になり、急激な変化と成長を遂げつつある状態の中で「こうなったらいいのに」ということや、「部下の立場として何ができるかな」と、一員として思うこともあります。ある日遠慮がちに(笑)「我々のようなジュニアの目線で、悩み事をいろいろ聞いていますので、その話を聞いていただけますか」と役員の方に伝えたところ、多忙の中ランチの時間を作ってくれました。そこで「プロジェクト単位で仕事をしているため、さまざまな経験やバックグラウンドを持った方がたくさんいるのに接点が少なくもったいないと日々感じます。もっとコミュニケーションが取れる場を作っていただけないでしょうか」と伝えると、「その通りだね。じゃ、実際に進めてくれる?」となりました。それ以来、会社全体のコミュニケーションの場として食事会を定期的に開催することになり、現在も継続しています。
石黒 当社のスタイルは典型的国内企業ではなく、かといってアメリカでもなく、ヨーロッパともちょっと違う。独特なのですかね。
尾台 違うのが当たり前、マルチ文化ですよね。最近は外国籍の方も多く入社されていますが、やはり日本の文化、日本の企業文化がわかる人かどうかというのは、採用の観点に入っている気がします。マルチな経験をして、かつ日本文化がわかる人の集まりというのか。お客様は基本的に日本の方が多いのですが、かといってほかの国の文化がわからないのも私たちとして目指していくところではないので、そう考えるとこの先も今のようにマルチな文化を大切にしていくのではないかと思います。
石黒 そうした中でも日本人としての美徳は絶対に失いたくないです。礼儀正しさ、正確性は大切だと思います。そこは国籍問わず仲間になって、一緒に学んでいきたいですね。
尾台 万里菜 さん
コンサルタント
大学の留学先で参加した「ボストンキャリアフォーラム」にてコンサルティングという仕事に魅力を感じ、KPMGコンサルティング株式会社へ新卒採用で入社。3年が経過した現在、ジュニアとして各プロジェクトで活躍中。
私の息抜き
週末は社会人オーケストラに参加してリフレッシュ。会社のイベントで演奏する機会も
人の話に誠実に耳を傾けコミュニケーションを図る
石黒 お客様に対しても、社内でも「話をきちんと聞く」ことを大事にしています。努めて少し踏み込んで、「こういうことをお話しされていますか?」とか、「こう考えておいでですか?」と、できるだけ確認するようにしています。そうしないと何を本当に望まれているのかが、わからないのです。わからないと、どんどん距離ができてしまい仕事も回らなくなってしまいます。何をするにしても波及してきます。お客様先でも社内でも、双方に「人」しかいないので、できるだけ話をし、深くお聞きするようにしています。
尾台 私もお客様であれ、プロジェクトメンバーであれ、相手がどういう立場で、どこまで考えているのかを見据えた上で、こちらが言葉を作り上げるよう意識しています。それはプレゼンの資料であれ、口頭のご説明であれ、同じです。そこを怠ってしまうと一方的なコミュニケーションにしかならないと幾度もマネジャーからアドバイスをもらい、実際に現在取り組み中のプロジェクトでも痛感しています。たとえば私にとって「これならストーリーが見えて、わかりやすい」と思っていても、先方の知識、何が知りたいか、どういう話だと思って聞いているかによって、受け取り方がまったく異なってしまうということを日々実感しています。何を聞くべきか、どのように資料を作成し、話すところに落とし込みつなげていくか。こうしたところがチャレンジであり、これまでの教訓です。
石黒 付け加えるとしたら、常に「自分ならどうするか?」、資料を作るにしても「何を考えているか?」を当然聞きます。そのときに先様の立場に自分を置き、「これは言いやすいのだろうか」、先様がそのメッセージを発信するにあたり「苦しくないか?」、きちんと先様が「心から納得して言えるか」ということを考えて作らないと、結局「没」なんです(苦笑)。ですから、話を聞いた後、自分で咀嚼し、彼女や彼の立場に立って考えてみて「こう言ったら話しやすいのでは」「こうやったら納得できる材料になるのでは」「もしかするとこれも必要では」など、話をよく聞くことによって考えを巡らせていくことができます。コンサルティングの仕事は、その人の気持ちになって思考することが大切だと思っています。
尾台 当社はまだ発展途上にありますので、女性のコンサルタントが一緒に会社を作り上げていくことを実現できたら嬉しいですね。
石黒 我々の仕事というのは、異なる知識と経験を持った人間が集まって一つのチームを作り取り組みます。やりたいことがあるときに、手をあげれば叶うのがこの会社の魅力です。自ら積極的に声をあげてくれる人、一緒になってバリューを出していこうと思う人は非常に楽しいと思います。
KPMGコンサルティング株式会社
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファーム。戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクター等のインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供している。
- 本 社 東京都千代田区大手町1丁目9番5号 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
- 代表者 宮原 正弘
- 連絡先 TEL: 03-3548-5111
- URL http://www.kpmg.com/jp/kc