この学校でキャリアアップを目指す

GCAI 国際コミュニケーションアーツ学院

グローバル・パブリシスト養成講座講師
●トニー・キム さん

自分で世界へ伝える力がつく「グローバル・パブリシスト養成講座」

　ICT（情報通信技術）とSNS の普及で、商品やサービス、コンテンツを広める手段も、それらの受け手もボーダーレスな時代になっている。東京オリンピック・パラリンピック開催を2020 年に控えていることもあり、外国人との接触が増えたものの、彼らとのコミュニケーションの取り方に自信がなかったり、悩んだりしている人も少なくない。

　そんな人をサポートするために開発されたのがGCAI の「グローバル・パブリシスト養成講座」。自分の思いは「本人が伝えるのが理想で最も説得力がある」との考えに基づき、日本のサービスやビジネス、カルチャー、アートを世界に向けて自分の言葉で発信できる当事者を育成するため、どんな英語力でも発信を始められるよう「基礎」、「中級」、「実践」の3コースが用意されている。

　同講座は、文書、コピー、プレゼン（スピーキング）、動画などによるプロモーションを英語でわかりやすく力強く訴えるためのスキルが身に付くカリキュラムとなっている。たとえば、全レベル共通の第2講「英語Face-to-Face コミュニケーション」では、基本的な「英語で伝える姿勢」を学ぶ。講師は大学や企業で英語プレゼンテーションやビジネス英語を長年教えてきた豊富な経験を持つトニー・キムさん。

　「講座の初期に習得する短いプレゼンの構成ノウハウ、英語特有の抑揚やジェスチャーの活用法などのスキルは、その後の授業で取り組むストーリーテリングやSNSライティング、PR動画制作にも継続的に応用が利くよう配慮されています」

　英語スピーキングにおける日本人の弱点を熟知しているトニーさんは、受講生に対して「正しい英語で話さなければという壁を壊す。伝えたい内容があれば、現在の英語力で十分に伝えられる」と、自信をつけさせることを心がけている。

　「もちろん、便利に使える具体的なフレーズやバックチャネリング（相槌）の仕方などのテクニックは教えますが、後半ではネットワーキングパーティを想定したエクササイズやショートスピーチを体験してもらいます」

学びを実践できるアクティビティさらに深く学べる課外講座も

　すべてのコースで動画制作に取り組むなど「概論を学んだら即実践する」サイクルが組まれているのは講座全体を通じての大きな特色だ。

　GCAI では、メンバーが受講生、修了生、講師、スタッフだけで、自分の英語コンテンツを試しに投稿しフィードバックをもらえるFacebook ページ、観光地で外国人に道案内をする語学ボランティア活動、さまざまなトピックを英語で語り合うカフェタイムなど、受講生が学んだスキルを課外で実践する場も多く提供している。

　養成講座で学ぶ各種スキルを掘り下げて学習できる課外講座もあり、7月18日には「プロモーショナル・ライティングpowered by GCAI」と題する講座が開講。また、トニーさんが担当する8月31日開講の「プロモーショナル・スピーキング powered by GCAI」は、養成講座ではカバーされないより高度なインタビュー術、人に勧めるスキル、交渉スキルなども習得できる講座となる予定だ。

　修了生からは、グローバル・パブリシスト養成講座で学んだ構成でFacebook に投稿したら、「外国人読者の“いいね！”数が増えた」などという声が寄せられている。トニーさんはグローバル・パブリシストには「英語力よりもまずは伝えたいことに対する自らの関心とパッションが大切」と言う。世界に向けてぜひともPRしたいことがある人にとって、グローバル・パブリシスト養成講座は手応えある成果をもたらす学びの機会となるに違いない。