株式会社ディー・エヌ・エー

Shizuka Kako

加古 静香さん

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Mari Watanabe

渡辺 真理さん

壁を作らず、型にもはめず社員の「働きたい」を最大限サポート

社員の個性や多様性を重んじつつ成長していく企業

1999年、わずか2人で創業したPC向けインターネットオークションサイト「ビッダーズ(現:Wowma!)」を運営するベンチャー企業が、今や2,000人規模の会社へと進化を遂げた。既存の枠組みに固執せず、ユーザー視点を重視し、とことん考え抜く企業文化が背景にあればこそ成し得た技といえよう。そして現在、ゲーム・エンターテインメント事業、コマース&インキュベーション事業、ヘルスケア事業、オートモーティブ事業など、インターネット領域で新しい挑戦が絶え間なく進行している。才能あふれる人材のダイバーシティが魅力の社内で、女性たちの仕事とプライベートの両立を応援するために誕生した組織「DeNA Women'sCouncil」(以下、DWC)。その運営責任者と設立当初からのメンバーの、2人の女性に話を伺った。

渡辺 「私は組織や人が好き」ということに前職時代に気付き、人事という専門性を持って仕事をしていこうと思い、事業会社への転職を考えました。当時はまだ若かったので、大きな日本の会社に入社しても、年齢を理由にあまり裁量権をもらえないのではと考え、日本の会社ではあるけれど、若いうちから自由に何でもやらせてくれそうな、ちょうどいい規模の会社はないかなと考えていたら、縁あって当社に巡り合いました。ちょうどよい会社規模だったこともありますが(当時の社員数は500~600人)何よりもカルチャーや人に強く惹かれました。

加古 私は、人が感動し、心が動く瞬間を作りたいと思い、最初に映画会社に就職しました。そこから「さらにもっとお手伝いできることがないか?」とコンサルティング会社に転職しさまざまな企業のお手伝いをした後、今度はそれを事業会社で実践したいと考えました。キャリアの軸はマーケティングで、広告やメディアを通じてメッセージを伝え、お客様の心が動く瞬間を作ることにとても関心が高かったんです。その軸で転職活動をする中で当社に出合い、面接官だった執行役員の、話のテンポのよさ、面白さ、また「熱い会社だな」という、ほぼ「人」の魅力から、最終的に入社を決意!それが当社との出合いのストーリーとも言えますね。

渡辺 組織や人に興味があったというのは、たとえば営業やマーケティングのプロジェクトを行う際、戦略はもちろんとても重要なのですが、誰がやるのかということが一番大切なのだとコンサルタント時代に痛感して。どんなに素晴らしい絵コンテを描いたとしても、「これは誰ができるの?」という議論になり、この「誰が」ということがキーになってきます。結局、人を育てる、また人々の意識を変える、そうしたことが組織や人の力なんだと、思い知ったのです。そして、そうしたことに直接触れる仕事がしたくなり、人事として、今ここにいます。弊社は中途採用の入社者が多く、いろいろな業界から社員が集まっています。事業領域の拡大に伴い、必要とされる人材の経験・知識・スキルがより多様化している中で、社員の個性や多様性を尊重しながら、どうしたら組織としてより強くなっていけるのか、どうしたらよりインパクトを出せる会社になれるのか、ということを追求するのはすごく面白いと思っています。人事として、会社に大きな変化や飛躍をもたらす多様なバックグラウンドを持つ社員が、能力を存分に発揮しながら伸び伸びと働ける環境作りを目指しています。

DWCは女性の「働きたい」気持ちを全力で応援します

渡辺 DWCはやってよかったと思う大きなプロジェクトの一つです。約5年前、「最近、産休に入る人や育休から復帰する人が増えたよね」という雑談から始まり、彼女たちが戻ってきたら前と同じように活躍してほしい、という会社としての思いを形にしたかったんです。

加古 静香 さん

DeSCヘルスケア企画開発部企画グループKenCoM編集部

映画配給会社、経営コンサルティング会社を経て、2010年より株式会社ディー・エヌ・エーへ。広告効果分析、アプリ宣伝プロデューサーなどのマーケティング業務、子育てメディアの編集長として活躍後、ヘルスケアWEBメディアの編集長を務める。

私の息抜き

ヘルスケアの仕事柄、ストレスケアに通じるアロマテラピーに興味を持ち、趣味の一つとしてアロマテラピーを勉強中

加古 DWCの「働くを応援しよう」という支援の方針は、数年前に開催されたイベント「Women's Night」の際にも創業者の南場智子から明言されました。「時間はもちろん限られると思う。でも限られた時間の中で100%コミットしてくれればいい。できるときに、またしっかり頑張ってくれればいいから。時間が短くなることに対して、遠慮する必要はない」と。とても感銘を受けました。各々のライフイベントで働き方、働ける時間が変わる中で、一生懸命やっていればいいんだな、と。

渡辺 当社は会社や仕事が好きな女性が多く、出産を機に辞めてしまう人はほぼいません。そこで5年前、ライフイベントと仕事の両立を応援するための仕組みを考える際、いろいろな女性社員にヒアリングをしました。その結果、休みを増やす方向ではなく、「働くを応援しよう」というコンセプトに落ち着きました。そして、制度や福利厚生を整える1回きりのプロジェクトで終えるのではなく、継続検討をするための組織を置くことを決め、DWCを作りました。現在、事務局には私がいて、あとは加古さんと現場のママさん社員数名で運営しています。産休に入る前から復職して仕事に戻るところまでを一気通貫でサポートしており、産休前面談の際から復職後の生活を見据えた話をするようにしています。たとえば「早い段階から旦那さんを家事・育児に巻き込んでおきましょう !」といった具体的なアドバイスをしたり、「保活」のノウハウを提供したりしています。また、毎年3月には復職者を集めてワークショップを実施したり、人事と上長と本人の三者面談を行ったりします。このように、復職前に会社や部署の最新状況を把握したり、家庭の状況をある程度上長に共有したりすることによって、スムースな復職を促しています。復職前に会社のサポートがあることで、その後仕事に戻りやすいという声を多数頂いています。

加古 私も制度を利用した一人ですが、家事・育児と仕事の両立で悩みやすい復職時に、ワークショップで「復職ママ同期」ができるのは嬉しいものです。いま、弊社の女性正社員の4分の1は子どもを持ちながら働いています。やはりDWCの後押しがあること、そして企業の平均年齢が33歳となり、ちょうど子どもを持つ年代となっていることが大きいですね。男性社員にも子どもを持つ人が増えていて、育休を取る男性社員もいます。また復帰前の三者面談もあり、復職ママと上司とがお互いに話しやすい雰囲気もあります。「保活日誌」という、保育園入園の経験談のシェアなど、子どもを持つ先輩社員からの情報共有も盛んに行われています。そのほか、弊社は病児保育の「フローレンス」と法人契約していて、希望者は一定の費用を払うと会社のサポートのもとで利用でき、私も子どもが小さいころはとても助かりました。たとえば急に熱が出た場合でも、夜20時までにネットで申し込むと、翌朝8時以降に保育スタッフが家に来てくれます。社内でも評判がいいですよね。子どもの急病でほかに頼りがなくて困っているときに、会社のバックアップがあるのは非常に心強いです。

渡辺 最近、介護の話や家族・自身の病気の話など、出産・育児以外の相談も男女問わず多くなってきています。DWCは「Women's」となってはいますが、そうしたライフイベントに関わる話をすべてきちんと受け止めて、ライフイベントと仕事を両立することを最大限サポートする存在でありたい、と思っています。

加古 また人事が主催する年1回のファミリーデーというイベントでは、家族をオフィスに連れて来ることができるのですが、縁日などもあってお祭りの雰囲気で楽しめます。会社としては社員の家族にも、いつも家族を健康な状態で会社に送り出してくれることへの感謝を伝える場として開催しているみたいですね。

渡辺 真理 さん

ヒューマンリソース本部人材企画部

コンサルティング会社にて戦略コンサルタント・人事業務の経験を積み、2009 年より現職。ヒューマンリソース本部において新卒・中途採用、制度・福利厚生設計、グローバル人事などさまざまな人事関連の職務を経て、現在はインナーコミュニケーション施策の企画・推進を担当しながらDeNA Women’s Councilを運営中。

私の息抜き

映画鑑賞・旅行・食べ歩きなどに加え、現在4歳の甥と遊ぶことに夢中!毎夏恒例のDeNAファミリーデー運営もその延長線上に?!

DeNAのDNAは「新しいことに挑戦し続けること」

加古 DeNAの魅力はまずはやはり「人」。一緒に仕事をするメンバーは皆、気持ちがよくて、能力も高く、いろいろなタイプの人がいます。それから、若くても裁量があること。仕事をポンと任されるので、「え、こんなに任せてもらえるんですか?」といったこともよくあります。やはりチャレンジがしやすい会社のため、若い人の成長は早いですね。さらには、仕事自体のスピードも速い。いろいろな事業にチャレンジしていて、新しいものを次々生み出しているという意味で、機会がたくさんあると言えますね !

渡辺 確かに。私が入った2009年と今では会社の規模も事業領域もまったく違いますし、いろいろな挑戦をしているという意味では、2年前とか1年前とも違う会社です。当社には「どうなってしまうかわからない面白さ」みたいなものがあるんですよね。そのような「変化をを楽しむ」ことができる人にとっては、次から次へと新しいチャレンジをすることができる、刺激的で飽きない会社だと思います。

加古 変化と挑戦が好きな人には、仕事がとても楽しい会社です。面白い人がたくさんいる社内で、皆で次の新しいことを考えるのはワクワクします。変化を見てみたい、変化に携わりたい、変化を作りたい、という人にはとても向いていると思います。

株式会社ディー・エヌ・エー

1999年の創業以来、「常に新しいことに挑戦し続ける」DeNA。次代に向け、新たなインターネットサービスを生み出し進化を続ける。「Delight and Impact the World ( 世界に喜びと驚きを)」というミッションを掲げ、世界トップクラスのモバイルインターネットサービスのノウハウを駆使し、モバイル端末に最適化したサービスを自社で開発・運営するのみならず、さまざまな業界のパートナーとも柔軟な形で協業。チームとして最大限のパフォーマンスを発揮するために、全社員に必要な共通の姿勢や意識として掲げられた「DeNA Quality」は、「「こと」に向かう」「全力コミット」「2ランクアップ」「透明性」「発言責任」の五カ条から構成されている。

  • 本 社 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
  • 代表者 南場 智子
  • 代表取締役社長兼CEO 守安 功
  • 連絡先 TEL: 03-6758-7200
  • URL http://dena.com