SPRING 2020グローバル人材を目指す!

グローバル企業で働く社員キャリアレポート

Career Report
「日本発・アジア発」のグローバル企業で、
世界に通用する価値観とキャリアを磨く!

アビームコンサルティング株式会社
本郷 延枝さん×西村 実優さん

本郷 延枝さん
戦略ビジネスユニット
マネージャー
リーマンショック直後、大手証券会社に新卒入社。4年間営業を経験した後、2015年にアビームコンサルティングに転職し、戦略コンサルタントとして活躍している。現在、海外での新規事業立ち上げに従事。
西村 実優さん
P&T Digital ビジネスユニット
CRM セクター シニアコンサルタント
香港で生まれ、高校まで海外在住。日本の大学を卒業し、大手インターネット広告会社に新卒で入社。その2年後の2014年、アビームコンサルティングに転職。多くの海外プロジェクトでコンサルタントとして活躍している。

アビームコンサルティングは日本に本社を置くコンサルティングファーム。世界36ヵ国・76拠点に広がるグローバルネットワークと、約6,100名のプロフェッショナルを有し、幅広い業界・業務領域におけるコンサルティングサービスを手掛けている。各国の価値観や企業文化を重視したコンサルティングは「日本発・アジア発」ならではの強み。クライアントの「リアルパートナー」として中長期的な信頼関係を深めることをビジョンの一つとして掲げている。そのグローバルな事業展開の最前線でコンサルタントとして活躍するお2人に、これまでの歩み、同社だから経験できるグローバルなキャリア、そして「グローバル人材」の条件などについて語っていただいた。

グローバルな環境を求めながらも、あえて日本企業へ

西村私は香港で生まれ、小・中学生時代を香港の日本人学校で、高校時代をシンガポールの日本人学校で過ごしました。大学は日本で進学しましたが、今後ビジネスの中心はアジアにシフトすると考え、シンガポールに留学し、将来的にも海外と関わる仕事に就くつもりでした。ただ、日本の企業文化を持つ会社で一度は働いてみたいとも思い、新卒時にはあえて日本企業である大手インターネット広告会社に就職しました。幅広い業界・商材に携わることができ、単純に面白そうという理由で選んだ会社でした。

本郷高校で留学を経験し、海外と関わる仕事ができたらいいなと漠然と思っていました。新卒で入社したのは日本の大手証券会社。リーマンショック直後の就職難の中、まずは成果主義で自分の実力を高められ、多様な業界を知ることができること。そして、視野を広げ、海外と関わるチャンスがあること。これらを重視して会社を選びました。

西村新卒で入社した会社ではグローバルで働きたいという希望がかない、新入社員の配属先としては珍しく海外事業を推進する部署に所属できました。そこから約1年半、海外との架け橋として自社事業の拡大に携わる中で、社内外、国籍を問わず、さまざまなステークホルダーと協業して組織が目指すミッションを達成する喜びとやりがいを感じるようになりました。この時に感じた喜びややりがいを、より広いフィールドで経験したいと考え、コンサルティング業界への転職を決意しました。本郷さんはいかがでしたか?

本郷毎朝7時半から経済紙を読み合わせたり、入社配属後から一人で中小企業の新規開拓に回ったりと、前職の会社には社会人としての基礎力を鍛えていただけたと思っています。入社当初は社会人としての基礎力を身に付け、3年たっても海外に関わるチャンスがなければ転職するつもりでした。しかし、やっと覚えてきた営業の仕事も楽しく、今まで苦労して開拓してきたお客様にもご満足いただいていたため、退職には大変悩みました。それでもやはり海外と関わりたいという気持ちが勝り、仕事の合間を縫って転職活動をしました。

自ら手を挙げて、海外プロジェクトのチャンスをつかむ

本郷証券会社時代は、限られた商品の中で提案を行なうため、必ずしも常に自分が顧客の役に立てているとは限らないのではないか、という自問があり、クライアントファーストで仕事に取り組めるコンサルティング業界に興味を持ちました。アビームを選んだ理由は、日本発のグローバルコンサルティングファームでありグローバルな仕事ができる可能性が高いことと、総合コンサルティングファームとして規模が大きい分、プロジェクトの選択肢が豊富なことの2点です。

西村私は大学の同期がアビームで働いていたことがきっかけですが、本社が日本にあることで会社としての意思決定が早く、海外で働くチャンスも多いと感じたこと、チームワークの中で成長できる社風が私に合っていると感じたことから、アビームを選びました。

本郷アビームでは、採用面接は人事部門ではなく、採用先の各ビジネスユニットが行なっているため、面接を通じて業務内容や一緒に仕事をする人の具体的なイメージを持つことができました。西村さんはすぐグローバル案件に携わることができたようですね。

西村第二新卒採用だったので、新卒同様、マレーシアでの「グローバルトレーニング研修」からコンサルタントとしてのキャリアをスタートしました。英語には自信があったのですが、ネイティブの講師から「話し方がプロフェッショナルではない」と指摘され、グローバルで通用する話し方や振る舞いをたたき込まれました。海外プロジェクトで面白いと感じる点は、自分の常識がたびたび覆されることですね。最近、印象深かったのは、ある東南アジア新興国でのマーケティング戦略立案プロジェクトです。POSレジもインターネットも普及しておらず、宗教的な背景からメディアでの表現規制も厳しい環境で、データを活用したマーケティングを促進するというチャレンジです。意外にも在住者のほとんどがSNSユーザーであるという突破口もあり、データが価値を生み出す仕組みをクライアントに提案し、マーケティング活動の基盤を築く支援をすることができました。

本郷西村さんはCRMセクター所属ですが、それ以外のプロジェクトも多いですよね? ベトナム・インドネシア・シンガポールで1年間暮らして、商社の業務プロセス改革プロジェクトに携わっていましたよね。他にも、電機メーカーのインドでの新規事業立ち上げ支援、メガバンクの米国での新規事業立ち上げ支援…これは私も関わったクライアントです。

西村そうですね。入社してからずっと「海外に行きたい」という社内ブランディングをしていたら、上司が積極的に海外案件を紹介してくれるようになりました。上司からの話を待つだけでなくやりたい海外案件があれば上司に直談判してチャンスをつかむこともできます。やりたいという意欲を後押ししてくれるのがアビームの魅力です。海外で仕事をするなら、積極的に自己アピールをし、自らチャンスを掴みに行く姿勢が大切だと思っています。

「日本発・アジア発」だからこそ育めるグローバルなカルチャー

本郷私は入社後、毎年異なるクライアントに対する戦略コンサルティングのプロジェクトに携わっています。必ずしも海外案件だけではありません。今振り返ってみると、自分が一番成長できたと思うのは、実は国内案件です。国内の大企業クライアントにおける経営変革とそのプロジェクトマネジメントの案件だったのですが、利害関係や異なる考え方の多くのステークホルダーを巻き込み、プロジェクトを推進する難しさに直面しました。

西村ありますよね…。

本郷人間関係を一つ一つ積み重ねることの大切さ、プロジェクト管理の難しさを学ぶことができ、今思い返すと壁にぶつかった分、自分が成長できたなと思う案件でした。この国内案件での学びは、グローバル案件にも生かせると思います。本案件の後、1年間の海外研修プログラム「GTA」(グローバル・トレーニング・アサインメント)でタイに駐在し、シニアコンサルタントとして、初めて自分のチームを持ちました。日本人しかいない場合でも同じですが、グローバルなプロジェクトではなおさら、相手の立場に立って思考することが大切です。危険なのは「伝えたつもり」「理解しているだろう」という楽観的な思い込み。相手にとって何がインセンティブとなるのかを考え、伝わりやすい方法でコミュニケーションを積み重ねていくことが、グローバルなプロジェクトでは欠かせません。

西村学生時代は、仕事で英語を使っていれば「グローバル人材」だと単純に思っていましたが、実際には、言葉はツールでしかありません。相手の考え方を文化的な背景も含めて理解し、言葉の奥にある本質を見抜き、最適なコミュニケーション方法で物事を前に進められるのがグローバル人材だと思います。また、一般的な知識と教養も非常に重要です。さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと働く際、アイスブレイクで何気なく政治のネタやその国の歴史について話が盛り上がることもあります。世界中の色々なことに興味を持って、アンテナを張っておくことが大切だと痛感しています。

本郷アビームには、どの国のメンバーも共有している行動規範があります。「重要なことはメールだけでなく会話する」「決定事項は文章で残す」といった極めて基本的で汎用性の高い具体的な行動が明文化されています。日本特有の「あうんの呼吸」が通じないグローバルなプロジェクトであればあるほど、この基本に立ち返ろうと自分に言い聞かせています。「日本発・アジア発」のコンサルティングファームで育める価値観を、これからもグローバルなフィールドで生かしていきます!

これがあるから頑張れる!

本郷 延枝さん
戦略ビジネスユニット
マネージャー

夫と一緒に過ごす時間が、良い息抜きになっています。

これがあるから頑張れる!

西村 実優さん
P&T Digitalビジネスユニット
CRM セクター シニアコンサルタント

プロジェクトの合間に長期休暇を取得し、年に数回は旅行を楽しんでいます。

アビームコンサルティング株式会社
1981年に日本で創立以来、多くの企業の経営・業務変革をサポートし、企業価値の向上に貢献。世界36ヵ国、76拠点に提携パートナーを有する。戦略、業務改革、IT、人事、アウトソーシングなどの専門知識を元に地域・業界ごとにサービスを提供する総合コンサルティングファームとして、経営理念に“Real Partner” を掲げ、クライアントとの中長期的な関係性を重視。現在はワークスタイル変革“Business Athlete”を推進し、働き方改革・多様性の尊重・健康経営にも全社で取り組んでいる。社員一人一人が価値観やライフイベントに合わせた働き方とキャリアパスを選択し、周囲がその多様性を尊重しつつ相互に刺激し合う組織としてのイノベーションと社員の自己成長を両立するプロフェッショナル集団を目指す。
アビームコンサルティング株式会社

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