SPRING 2020グローバル人材を目指す!

グローバル企業で働く社員キャリアレポート

Career Report
グローバルなバックグラウンドも武器に
クライアントからも社内からも頼られる存在に

KPMGコンサルティング株式会社
品川 都志也さん×森下 葉月さん

品川 都志也さん
シニアコンサルタント
出身は新潟。3歳から16歳までカリフォルニアで育ち、帰国後日本国内の大学に入学。2016年4月、KPMG コンサルティング入社。入社以来、リスク コンサルティングユニットに所属。
森下 葉月さん
シニアコンサルタント
幼少期~大学卒業までニューヨークとロンドンで過ごす。ロンドンの大学に入学し、数学を専攻。2015年9月、KPMG コンサルティング入社。現在はストラテジックトランスフォーメーションユニットに所属。

英語力を生かせるグローバルな環境で働きたいとKPMGを選択

KPMGジャパンは、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたるプロフェッショナルファームで構成されている。メンバーファームであるKPMGコンサルティング株式会社は、企業を、事業変革やテクノロジー変革、リスク&コンプライアンスの分野から支援する。森下葉月さんと品川都志也さんは、ともに海外経験が豊富で、英語力やコミュニケーション能力に長けたグローバルな人材。KPMGで働くことになったいきさつ、現在の仕事内容など、さらなるステップアップに向けて働くお二人にお話を伺った。

森下私は幼少期から大学卒業までニューヨークとロンドンで過ごしました。大学では数学科に進み、ビジネスで応用できる統計学を選択。論理的思考力の基礎を学びました。大学3年のとき、日英バイリンガルのための就職イベント「ボストンキャリアフォーラム」に参加したのをきっかけに、グローバルな生い立ちや英語力を生かすなら日本で働くのがいいと感じ、日本企業に的を絞り就職活動を始めました。

品川私は、3歳から16歳までアメリカで育ち、高校2年のとき帰国。大学で国際政治を専攻し、多国籍企業の海外展開や、現地における管理体制などについて学術的な分野から学びました。3年のとき、ロンドンに1年留学するなど海外生活は長いのですが、いざ就職活動を始めて気付いたのは「海外で就職するなら海外の大学に行くべきだった」ということ。ちょっと気付くのが遅かったのですが(笑)。それで、森下と同じように日本の企業に就職することを考えました。そんな中、KPMG コンサルティングには、海外事業管理に関するアドバイザリー業務に特化したチームがあると知り、大学で学んだことを企業の側から見ることができるなと、興味を抱きました。ある程度決まった領域の中で早めにスキルを磨けると感じ、入社を決意しました。

森下私の場合は、自分の強みは数字まわりだと思っていたので、当初は会計の仕事などを視野に入れて就活しようと考えました。さまざまな就活イベントに参加する中でコンサルティングという仕事を知り、仕事内容や働き方に魅力を感じ、コンサルタントとして働いてみたいと思ったのがきっかけでした。その中でも、世界各国にブランド力を持っている会社を中心に就活したのですが、一番印象に残ったのがKPMGの方々でした。マネジメント層の方が私の話を熱心に聞いてくれた上、雰囲気がフラットで、審査されているという威圧感がなく、「こういう人たちと働きたいな」と思いました。仕事を通していろいろな業界を見てみたいという思いもありましたし、コンサルティング業界で身につけるスキルや考え方は、将来、必ずさまざまな分野で生かせるだろう。そう感じたこともKPMGを選択した一つの要因になりました。

多様なプロジェクトに参加しコンサルタントとしてのキャリアを磨く

品川プロジェクトによって、他の部署やグループ会社のメンバーと連携し、合同でプロジェクトを推進することがよくあります。ですから、一つの部署に所属しているというよりも「KPMG ジャパンに所属している」という意識が強いです。また、当初希望していた海外案件については、最初の2~3年で幾つか関わることができました。例えば、インドや中国などアジア圏に工場のある製造業のクライアントから、現地の管理状況が見えない、業績が上がらない、コストがかかり過ぎているなどの課題があがり、現地KPMGのメンバーとともに子会社の工場を視察し、改善策を本社に提言しました。現地従業員の管理方法も大きな課題でしたね。文化や法律は国ごとに異なるので、特有の支援が必要になることもあります。海外案件の場合、コミュニケーション言語はもちろん英語ですから、そこは私のアドバンテージでしたし、長年、海外文化に接してきた分、調整役になれるところもあり、仕事を円滑に進めるための支援ができたのではないかと思います。

森下私は、入社して1年目に戦略チーム、2年目に会計チームに所属し、コンサルティングの基礎的スキルを学びました。この仕事では、パワーポイントで成果物を作るのが鉄則ですが、論理的にストーリーを組み立て、いかに簡潔に相手に伝えるか、という技術をしっかり教えていただきました。また、海外のKPMGと協業する機会も何度か頂きました。例えば、1年目には、海外におけるプラント建設プロジェクトのリスク管理手法の調査案件に携わりました。KPMG UKのメンバーからナレッジを共有してもらいながら調査を進め、クライアントに提示するという仕事でした。大変面白かったですし、やはり私も、自分の英語スキルを生かすことができ、チームメンバーに頼ってもらえたのはうれしかったですね。今は業務改革のプロジェクトに入っており、クライアントの仕事の効率化に取り組んでいます。年間の仕事量を数字で測り、どこを改善すればいいか、施策を作り、優先順位をつけて実行に移している段階です。働き方改革とも結び付きますし、時間の効率化だけでなく、どのように仕事を高度化できるか、ということも考えながら進めています。

品川私も今は日系企業がクライアントとなり、どの部署にどんなリスクがあり、組織のトップがそれをどうすれば発見できるか、という取り組みを進めています。中でも重要視しているのがデータ分析で、そこでキーワードとなるのが「ダッシュボード」です。データの集計や可視化に役立つツールで、最近話題ですが、その部署の管理のためにいかに効果的に使うか、ということが重要になってきます。さまざまなリスクシナリオを考え、そのリスクを軽減するために、データをどのように使えるか、検討を進めています。データを使った管理は、実はまだそれほど国内でも進んでおらず、勉強になります。

フレックスになり、より主体的に働くことができる会社に

森下われわれの仕事はたいてい、チームで動きます。構成要員はプロジェクトによってそれぞれですが、ときには、マネージャーと私の2人だけだったり、あるいは、10人でチームを組み、それがさらに3チームに分かれたり。仕事の流れについては、たいてい、中間報告と最終報告があり、その2つの大きなマイルストーンに向けて準備作業が積み重なり、忙しくなります。ただ、管理職未満はフレックスが導入されたので、より効率的に働くことを求められています。結果が重要視されるようになり、同じ結果を出すために、いかに効率的に働けるかということは、常日頃考えています。

品川私も、最近は確かに残業時間を見られるようになったなと感じています。残業が多いと、上司からメールが来ることもあります。ただ、この仕事の場合、チームで動くので、メンバーや案件によって、働き方は変わってくるところはありますし、自分の評価をしてくれるのは、最終的にはクライアントですから、それをゴールにして、マネージャーやメンバーとうまくやることを大事にしています。結局、主体的に動けば、働き方は変えられるのではないか、と感じています。上司に言われたから動くのではなく、自分から上司に「こうしたい」と提案することで、時間の管理も自分でできるようになりますから。

森下主体性という観点でいうと、KPMG はとてもフラットな組織ですし、自分の考えていることを上位者に意見しやすい、オープンな環境ですね。私も、自分の作業計画については常に上司と相談しつつ、チェックしてもらい、コミュニケーションを取っています。私の考えを受け入れてもらいつつ、本当にベストな道を一緒に検討できるので、風通しのいい会社だと思います。

品川オープンであることと、もう一つ、KPMGは中途採用の方が多く、コンサルティングとは違うバックグラウンドの方もたくさんいるので、そういう方たちと仕事ができることは、若手や新卒にとっては、とてもいい経験ができる場だと思います。会社としても、そういう人たちに向けて組織づくりをしてくれているので、誰もが働きやすい環境なのかなと思います。具体的には、インクルージョンとダイバーシティーの活動を促進するI&D(Inclusion&Diversity)推進室が立ち上がり、社員がオーナーシップを発揮し、お互いをリスペクトする姿勢を持ち、コラボレーションを可能とするカルチャーの醸成に取り組んでいます。個々のライフイベントやキャリアをサポートする制度も充実しているのも心強いです。社員一人一人の能力を生かすことで、質の高いサービスをクライアントに提供することが可能となり、結果としてKPMGの市場での提供価値を高めることにつながるという考えの下、社員が働きがいを感じ、働いていることに誇りを持てるような環境づくりに会社全体で取り組んでいます。

これがあるから頑張れる!

品川 都志也さん
シニアコンサルタント

長期休暇がとれると海外でリフレッシュします。海外の方が、実は居心地がよくて(笑)。写真はサンパウロのイビラプエラ公園です。

これがあるから頑張れる!

森下 葉月さん
シニアコンサルタント

花や風景の写真を撮るのが好きですね。オフには国内を旅行して、季節によって異なる美しい景色を撮影して癒されています。

KPMGコンサルティング株式会社
KPMG コンサルティングは、KPMG インターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファーム。戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、IT などの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供している。
KPMGコンサルティング株式会社
  • 本社:
    東京都千代田区大手町1丁目9番7号
    大手町フィナンシャルシティ サウスタワー
  • 代表者:
    宮原 正弘
  • 連絡先:
    TEL: 03-3548-5111
  • URL:
    www.kpmg.com/jp/kc

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