コストコ ホールセール ジャパン株式会社
A Woman in Executive Position
チャンスを逃さず、力を磨き、入社3年目でスーパーバイザーに昇格
幕張倉庫店 レジ部門スーパーバイザー
秋山 恵里佳 さん
PROFILE
2007年コストコ ホールセール ジャパン株式会社幕張倉庫店でアルバイトとして働きだす。2011年、学習院女子大学卒業後、正社員として同社同店に入社。メンバーシップ部門に配属。2013年、社内公募制度を利用して、レジ部門スーパーバイザーに昇格。
アルバイトを通して職場の魅力にはまり就活はコストコ一本
大型会員制倉庫型店コストコは、1983年にアメリカ・ワシントン州シアトルで誕生した。高品質の優良ブランド商品を低価格で提供するスタイルがうけ、今では全世界9カ国と地域に700倉庫店以上を展開している。日本には1999年に上陸。現在は全国に25倉庫店があり、着実に日本人の生活にも浸透している。職場は性別や年齢に関係のない実力主義が重んじられ、女性の管理職も数多い。
秋山恵里佳さんがコストコと出合ったのは大学1年のとき。幕張倉庫店でアルバイトとして働き、接客業の楽しさと職場環境の良さに魅了された。
秋山さんが最初に就いた仕事はグリーター。倉庫店の入り口や出口に立ち、会員のカード確認や店内誘導、買い物後の見送りをする部門だ。終日立っている仕事だが、学生時代、バスケットボール部で鍛えていたので、体力には自信があった。
「ただ、ずっと笑顔でいるので、最初は頬が筋肉痛になりました(笑)。でも、お客さまとの触れ合いはとても楽しかったです。小さな男の子が私のファンになってくれて、『恵里佳さんがいるから、また来るね』と言ってくれたときは、本当にうれしかったですね」
グリーターとして働く中、秋山さんはカウンターで働くメンバーシップクラークの仕事に興味を持った。会員の入会手続きや規約説明などをてきぱきと行う先輩たちの姿がまぶしく、憧れた。自分もいつかあの中に入り、後輩から憧れられる存在になりたいと思った。大学を卒業し、正社員としてコストコに就職が決まると、さっそく上司に「メンバーシップ部門の仕事を覚えたい」と相談。入社と同時に希望の部門に配属された。
カウンター内では、新規会員の登録のほか、返品への対応という仕事も担当した。返品は、どちらかといえばお客さまにとってマイナスのイメージの来店だ。そこを誠実な態度で接し、プラスの気持ちで帰っていただくことが課題となる。自分の対応ひとつでお客様の店への評価が決まると思えば、気持ちも引き締まる。
「お客さまの状況に応じて、意識を切り替えました。ときにはお叱りを受けることもありましたが、すべてが勉強になりましたね。仕事の一つ一つは、先輩のやり方を見ながら覚えました。教えていただいたことは一度で覚えるのが私の信条。同じ質問を何度もしたら、先輩にも迷惑になりますから。でも、どうしても忘れてしまった場合は、違う先輩にこっそり教えてもらいます。そんな臨機応変な対応もできるようになりました(笑)」
今できることを全力でやれば将来の道は必ず拓かれる
メンバーシップ部門で研鑽を積んだ秋山さんは、入社からわずか2年後、新たなチャレンジへの扉を開く。社内公募制度を利用して、レジ部門のスーパーバイザー(管理職)に応募したのだ。コストコでは、入社後90日で国内すべての募集要項に対して異動願を提出できる制度がある。特にスーパーバイザー、マネジャーについては、辞令はなく、自ら手を挙げた人がチャンスをつかめる仕組みだ。
「就職したときから上を目指そうと決めていたので、公募が出たときは『やった』と思いました。慣れていたメンバーシップ部門ではなくレジ部門だったので、最初は悩みました。でも、チャンスやタイミングは何度もくるわけではないし、ここを逃すとせっかくの昇格の道が遠のく気がしました。また、尊敬していた上司も背中を押してくれて、ようやく決心し、応募しました」
熱意は評価され、秋山さんは見事にレジ部門スーパーバイザーに昇格した。25歳のときだった。
新しい仕事は、熟練のパートを含めた40~50人が所属するレジ全体をまとめる司令塔のような役割。若い秋山さんが他部門からいきなり入ってきて、うまくまとめられるのか、本人も周囲も不安を感じたという。だからこそ、カウンターで培った接客技術を駆使し、誰よりも動き回り、声をかけるなど、積極的な仕事ぶりでアピールした。
「私のことを知ってもらうことが大事だと思い、オンでもオフでも、皆さんと会話することを心がけました。半年後には信頼してもらえるようになり、今では『恵里佳に聞けば大丈夫』と言ってもらえるまでになりました」
常にポジティブな思考を持ち、驚くほどスピーディにキャリアアップしている印象の秋山さんだが、実はコストコでは決して珍しい話ではない。彼女の同期も同じように昇格を果たし、さらに上を目指して奮闘しているという。
「私も、今の目標は、次のステップであるマネジャーです。チャンスが巡ってきたら、また手を挙げようと思っています。不安もないわけではありませんが、今できることに全力で取り組めば、自然と道は切り拓かれて、将来の道も2本、3本と増えていくと思うんです。コストコは男女関係なくチャンスをくれるので、可能性は広がっています。プライベートでは結婚ももちろんしたいのですが、残念ながらまだお相手と巡り合っていません(笑)。全社的には、女性のスーパーバイザーで出産後復帰される人は多いのですが、幕張倉庫店ではまだ事例がないので、ぜひ私がそのパイオニアになりたいですね」
能力次第で成長できる環境がコストコにはあります!
- 完全能力主義
- オープンドアポリシー(上司と話しやすい社風)
- 有給休暇取得率 95%以上
- 育児休業復帰率 95%以上
- 女性の管理職 全体の3割
- 性別・年齢・国籍等にかかわらず平等にチャンスが与えられれる機会均等制度
コストコ ホールセール ジャパン株式会社
アメリカ生まれの大型会員制倉庫型店。「経費を節約し、その分を会員に還元しよう」という企業哲学のもと、高品質な優良ブランドをできる限り低価格で提供している。
コストコが誕生したのは1983年。ワシントン州シアトルの倉庫店から、その歴史はスタートした。当初は普通の倉庫店だったが、特定個人を対象とした大型会員制倉庫店というスタイルを確立し、人気をさらった。ワシントン州シアトルに最初の倉庫店「コストコ」をオープン。現在の社名である「コストコ ホールセール」となったのは1997年。現在、世界における小売業ランキング、アメリカにおける小売業ランキングともに2位。全世界9カ国と地域に700倉庫店以上、20万人以上の従業員を抱えるグローバル企業となった。
日本にコストコがオープンしたのは1999年。今では全国に25倉庫店があり、従業員数は約8,300名を数える。
- 本 社神奈川県川崎市川崎区池上新町3-1-4 5階
- 代表者ケン・テリオ
- 連絡先TEL: 044-281-2600
- URLcostco.co.jp