この学校でキャリアアップを目指す

国際コミュニケーションアーツ学院（GCAI）

学校長 ● 新楽 直樹さん

日本発・世界への情報発信 ニーズは加速度的に増加している

言語を超えてメディアコンテンツを内外に伝える映像翻訳事業の経営を通じて、アニメやドラマなどのエンターテインメントに限らず、日本から世界へ発信すべき情報が、近年、爆発的に増えていると実感しています。外国人訪問者向けの食、モノやコト、観光地の紹介といったインバウンド需要はその分かりやすい例でしょう。

2016年に国際コミュニケーションアーツ学院（GCAI）を開校したのは、こうした社会変化を背景に“自分が持つ情報をグローバルに発信できる人”を育てたいとの思いからです。まずは英語でのPRライティングやプレゼンといった、主にスキル別の講座を提供することから始めました。

現役の国際広報パーソン、 メディアのプロが講義と演習を担当

2017年４月からは、より総合的な「グローバル・パブリシスト養成本科」を設立します。グローバル・パブリシストとは何か。私たちは「英語での情報発信に必要なスキルを習得し、自分の思いやメッセージ、自社の商品や共有したい出来事などを、世界に向けて、楽しく、力強く発信できる職能を有したプロフェッショナル」と位置づけています。

講座立ち上げ時の2016年には即戦力の育成を重視し、世界最大級のPR会社であるエデルマン・ジャパンの日本支社から協力を得てカリキュラムを開発しました。国際PRの最新事情を踏まえ、SNSでの情報発信法やプロモーション動画などの制作にも実際に取り組み、学べるようにしています。

講師陣は国際広報パーソン、映像作家、英文ライターなど。ほとんどがネイティブスピーカーで、「英語を教えるよりも職能として通用するスキルを伝えたい」という熱意を持った方々です。

受講の目的は、国際的な企業の広報部に入りたい、自社が海外との取引を始めた、自分の作品やスキルを世界に伝えたいなど、いろいろあるでしょう。そこで、3種類のコースを用意しました。どのコースもレベルに応じた「スピーキング」「ライティング」「プレゼン」「動画制作」の必須スキルを網羅し、受講後すぐに自力でグローバルな情報発信ができるよう構成されています。

グローバル・パブリシティ技能を 活かす機会の裾野は広がっている

授業以外のフォローアップ体制にも力を入れています。その一つが、受講生、修了生、指導関係者だけのフェイスブックページ。練習用のクローズな仮想空間で、受講生が作ってみた英語コンテンツを安心して投稿できます。GCAIの外国人スタッフからフィードバックをもらい、スキルの向上につなげてもらうサービスです。

グローバル・パブリシストと聞くと、国際的な大企業の広報担当者を思い浮かべるかもしれませんが、その職能を活かす場は確実に広がっています。例えば、昨年から先行して開講している同様の講座には、制作した動画が評価されて自分が住む町の商工会議所から外国人向けPRを委託された修了生、自分のアート作品を世界に向けて発信したら国内より大きな反響を得られた修了生がいます。今後は、修了後の就業支援にもさらに力を入れ、企業のための英語SNS運用講座や英語チラシ制作講座などの目的別専門講座なども充実させる予定です。

日本人にとっては当たり前でも、「言葉で表現しない領域に存在するもの（コンテクスト＝行間）」 が、まだまだ世界に伝わっていないと感じます。外国人が魅力を感じる「行間」をこの国で発見することを楽しみ、時代に合ったツールも活用して世界とつながっていけるグローバル・パブリシストを育てていきたいですね。