アクセンチュアは世界最大級の総合コンサルティングファーム。200拠点以上、49万2,000人以上の社員が、デジタル化・グローバル化をリードするコンサルティングサービス/ITサービスを提供している。日本拠点では13,000人以上が、公的機関・大手企業のパートナーとして、企業や社会に変革をもたらすプロジェクトで活躍中。2015年には独自の「働き方改革」の取り組み「Project PRIDE」をスタート。限られた時間で生産性を高めながらさまざまな人がコラボレーションすることで価値を出す働き方を推進しつつ、フレキシブルな働き方、多様なキャリア形成を可能にする環境の整備を進めている。今回、再入社して管理職を務める大原麻子さん、システム開発会社から転職した小野田史美さんに、ワーキングマザーとしてのキャリアや仕事の魅力などについて、お話しいただいた。
ワーキングマザーがグローバルに活躍
大原父親の仕事の関係で幼少期をイタリアで過ごし、中学校以降は日本で暮らしました。大学院を出た後、新卒でアクセンチュアに入社。1990年代のことですから、文系の院卒女性が総合職として働く選択肢は、おおむね外資系企業に限られていたんです。ただ、私としては、まったく知らないコンサルティングという世界でゼロからスタートできるのは楽しみでした。あくまで昔の話ですが、当時のコンサルタントというのは、今とは比べものにならないほどのハードワーク。「コンサルタント=激務」というイメージを、絵に描いたような状態でした。困難な課題を解決するためには、とにかく時間をかけるのが普通でした。入社4年目には管理職にまでなっていましたが、すっかり燃え尽きて退社。私のアクセンチュア第一幕は、4年半で終わってしまったんです。
小野田続きがすごく気になるのですが(笑)、私の話をさせていただきます。ごく普通に東北で生まれ育ったのですが、学生時代に1年間アメリカへ語学留学しました。英語が好きで独立心が高かった私を見ていた親が、背中を押してくれました。その後、アメリカの大学へ編入し、社会学とコンピュータサイエンスを学び卒業しました。日本に帰国し、新卒で入社したのはシステム開発会社。IT業界に将来性を感じ、技術力を高めたいと考えたが故の選択でした。この会社には10年弱在籍し、その間に結婚・出産しましたが、復職後は開発を離れた業務に従事しました。「母になってもキャリアアップし続けたい」「英語を生かしたい」という気持ちがあったので、システム開発の経験と英語力を活かして転職先を模索していたとき、アクセンチュアに出会いました。
大原私の話に戻りますが、アクセンチュアからいったん離れた後、スタートアップを立ち上げました。転機になったのは、1人目の子どもが生まれたこと。「子育てと両立できる範囲内でキャリアを築いていこう」と決めてスタートアップから身を引きました。これが人生の第二幕ですね。フリーランスのコンサルタントとしてさまざまな業界・領域の仕事を続けていましたが、そこで生きてきたのがアクセンチュア時代の経験とスキルです。ハードワークで燃え尽きた4年間はとても褒められたものではありませんが、かけがえのない人脈、一生モノの仲間、1人で生きていけるだけのスキルを手に入れることができたのは確かです。
企業のトップと向き合い世の中を変えていく
小野田アクセンチュアに転職した後、大手インターネット企業のプロジェクトに参画しました。大企業の会社全体にまたがる大規模プロジェクトをサポートするチームの一員でした。私以外は社歴の長いメンバーばかり。一緒に仕事をすることで、アクセンチュアのマインドをしっかり吸収できる非常に貴重な経験となり、その後の自分の成長の基礎となりました。例えば、お客さまのためになることなら、自分の裁量で判断して行動できることには驚きました。役職や部署の枠を超えて、課題解決に挑んでいけます。自分が望んでいた働き方ができる環境だと、あらためて実感できました。昨年10月から、大手電機メーカーのシステム刷新を伴う業務改革に参画しています。そこでプロジェクトを管理しているのが大原さんです。
大原私は2018年に業務委託者としてアクセンチュアの案件に関わったのをきっかけに、古巣に復帰しました。十数年もブランクはありましたが、プロジェクト管理という責任ある立場を任せてくれたことに感謝しながら、新しいチャレンジを楽しんでいます。昔のように時間と根性で解決することがないよう、マネジメントスキルに磨きをかけていきたいですね。あらためて感じるアクセンチュアの魅力は、大手企業の役員クラスの方々と直接お話し、受け止めた思いを、自分たちの力でカタチにできること。そのプロジェクトの成果が、ニュースになって新聞に載ることも珍しくありません。多くの人の役に立ったり、世の中を変えられたり、インパクトのある仕事に携われるのもアクセンチュアならではですね。
小野田開発会社のエンジニアという立場だと、システムの全体像が見えないことも多いのですが、アクセンチュアではお客さまと直接関わりながらビジョンや目的を共有し、プロジェクトを俯瞰しながら仕事に取り組めます。一人ひとりの裁量と責任が大きく、レベルの高い経験が積める分、成長できるスピードが速いのも実感しています。また、私としては、グローバルなプロジェクトに携われるのもうれしいですね。現在携わっているプロジェクトの公用語は英語。海外の拠点とも連携しながら進めています。同じチームの11人も、外国人・帰国子女を含むグローバルなメンバーです。転職の際に希望した「技術力と英語を生かせる仕事」が、実際にかなっています。
プロジェクトマネージャーが率先して柔軟な働き方を示す
大原私たちのチームは、女性が多いのも特徴ですね。私も小野田さんもワーキングマザー。アクセンチュアの女性がどんなキャリアを築いていけるのか、率先して示せるのではないでしょうか。
小野田でも、ワーキングマザーといってもいろいろですよね。短時間勤務制度を取得する人もいれば、私は夫と家事を分担していることもあり、5歳の子供を育てながらフルタイムで働いています。管理職の大原さんが3人のお子さんを育てていて、フレキシブルな働き方を率先しているのが何より心強いです。「18時に帰ります!」という日がありますよね。
大原はい、息子のホッケーの送り迎えがある日は、18時退社は譲れないところですね。「Project PRIDE」というアクセンチュア独自の働き方改革について、経営陣が発信しているビジョンや会社としての方向性に共感していますが、現場レベルでどう実現するかは、主に私のような管理職がカギを握っています。お客さまの期待値を調整しながら、メンバーの事情を考慮して、柔軟に現場をコントロールしていくのは私の役割です。決して簡単なことではありませんが、試行錯誤しながら新しいスタンダードを作っていきたいですね。社内のマネージャー同士でも頻繁に意見交換しています。
小野田私の場合、前職で育休復帰後、ワーキングマザーとしてのキャリアについて悩んだこともあり、きっと同じような思いの女性がたくさんいるんだろうと感じていました。一方、アクセンチュアでは、産休・育休から復帰して管理職になる人もたくさんいます。それは、アクセンチュアが子供の有無や性別などに関係なく、社員一人ひとりのキャリアと真剣に向き合ってくれる会社だからだと思っています。ライフステージに変化があっても、自分の描いたキャリアを実現できる。それを実践しているロールモデルが大勢いるのがうれしいですね。キャリアを支える仕組みとして、短日短時間勤務、在宅勤務、ベビーシッター費用補助といったさまざまな制度もあります。アクセンチュアではワーキングマザーに限らず、新しいテクノロジーを活用したリモート会議ツールや業務サポートツール、またお客さまの状況にもよりますが在宅勤務やフレックス制度が多く使われているので、ツールや制度を気兼ねなく利用できる環境も整っています。
大原多様な価値観の社員がそろっているグローバル企業だからこそ、一人ひとりの多様なキャリアを認め合い、サポートする姿勢が根付いているんですね。また、大前提として、社員が短い時間でパフォーマンスをあげられるよう、成長できる会社だという点も大切です。キャリアアップとプライベートはトレードオフの関係ではありません。プライベートを大切にしながら、キャリアを究めていくことを諦めない。簡単なことではありませんが、さまざまな事情や制約がある個人のキャリアの実現に向けてサポートしてくれる環境があるのが、アクセンチュアという会社の魅力だと思います。
これがあるから頑張れる!!
- 大原 麻子さん
- 通信・メディア・ハイテク本部
シニア・マネジャー
オフ時間は完全に頭を切り替えるように心がけています。家族とのバケーションでリフレッシュ!
これがあるから頑張れる!!
- 小野田 史美さん
- テクノロジーコンサルティング本部
アソシエイト・マネージャー
休みの日は子供と一緒に遊ぶのが至福のひと時。これを楽しみに日々の仕事を頑張っています!!
- アクセンチュア株式会社
- アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客さまのハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120ヵ国以上のお客さまにサービスを提供する49万2,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
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