デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

Ikuko Otani

大谷 郁子さん

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Miyako Kodama

児玉 都さん

ダイバーシティ推進に積極的に取り組む世界有数のコンサルティング会社

企業の経営課題に関われるコンサルティングの仕事に魅了される

150カ国を超える国に拠点を持ち、現地の制度やビジネス事情に精通したプロフェッショナル約22万5千人が働くDeloitte。デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下DTC)は、そのメンバーファームで、企業のさまざまな組織、機能、目的に対応したサービスを提供する日本のコンサルティング会社だ。ダイバーシティ推進にも積極的で、女性の活躍をサポートする取り組みを導入し、働きやすさを実現している。仕事も子育ても頑張る二人のワーキングマザーに、やりがいや仕事の魅力について伺った。

大谷 大学では建築学を専攻しましたが、社会に出るときには、年功序列がなく、若いうちから力を付けて活躍できる仕事がしたいと思い、コンサルティング会社を選択しました。企業の経営課題に直接関われるところが魅力的だと感じました。DTCを選んだのは、特定のサービスに限定せず、戦略系からIT系、人事など、幅広いサービスを提供している点が素晴らしいと思えたからです。私自身、さまざまな顧客の相談に応えられるコンサルタントになりたかったので、この会社だと思いました。

児玉 私は、学生時代から欧米的なキャリアの築き方に興味があり、一つの会社にずっと勤めて上りつめる就社スタイルではなく、そのときどき、興味があったことに全力で取り組みながらキャリアを磨きたいと思っていました。そこでまずは、自分がオーナーシップを持って仕事ができる化粧品開発系のベンチャー企業に就職しました。小さな会社なので経営者とも近く、全体像もよく見えましたし、海外出張にも一人で行かせてもらえるなど体当たりなビジネス経験が積めました。そのうち、会社の経営そのものに興味を持つようになり、外資系の人事コンサルティング会社へ転職。ただ、コンサルタントはとにかく頭を使う仕事で、行動が命の事業主的な働き方とのギャップに、最初は結構戸惑いました。体系的な知識もなく、働きながらノウハウを学ばなければならず大変でした。

大谷 郁子 さん

Life Science & Healthcareユニット

理系の大学院修士課程修了後、新卒採用で2005年に入社。コンサルティングに関するノウハウは新人研修で習得し、自動車メーカーのプロジェクトに参加。その後、現在のLife Science & Healthcareユニット所属となる。

私の息抜き

就職と同時に始めて今も継続している茶道のお茶会のときに撮ったものです

大谷 私も学生時代、特にコンサルタントの知識は身に付けていませんでした。入社後、1カ月半ほど研修を受け、ツールの使い方や論理的思考やフレームワークなどを学び、さらに疑似プロジェクトによって学んだことを活用するという研修を受け、スキルや知識を習得しました。コンサルティングで重要なのは、児玉さんも言うように頭の使い方です。幸い私は大学時代から、最初に仮説を立て、それをつぶしていく「仮説思考」が身に付いてたので、これがコンサルティング業務に役立ちました。研修後に配属されたのは、自動車メーカーを担当するユニットです。最初に手掛けたのは、海外に業務を移管したときにその品質が維持できるよう、業務の概念や手順をまとめるというものでした。このとき、コンサルティング業務というのは、意外に泥臭い仕事だなと思いました。華やかにクライアントにプレゼンテーションするイメージだったのですが、そのためには、当然ながら裏付けとなるデータ整理や資料作りなど、地道な作業が不可欠です。それでも、うれしかったこともありました。例えば、若い新人スタッフでも、積極的に登用してもらえ、クライアントと直接仕事をさせてもらえたこと。早いうちから担当を持たせてもらえ励みになりましたし、どんどん経験を積ませてもらいました。

児玉 私は、パートナーの転勤があって一度コンサルティング会社を辞めましたが、出産後、ビジネススクールで学び、ダイバーシティ推進というテーマに絞って研究していました。将来、娘たちが生きる世界は、もっと女性が伸び伸びと自分を活かしてリーダーになれる社会にならなくてはいけない、と強く感じたのです。修士論文でその解決策を事業計画として書き上げましたが、論文を書いただけでは実績にはなりません。実践して経験を積もう。そう決意して、MBA修了後の2014年、福岡が拠点のDTC西日本の門をたたきました。九州エリアのクライアント企業に対して、ダイバーシティ推進に特化した組織人事コンサルティングサービスを展開することができ、去年の8月、東京に異動してきました。

大谷 すごいですね。私は就職して、ずっと同じ会社なので、児玉さんの行動力にびっくりしました。私の場合、今はライフサイエンス&ヘルスケアユニットに所属し、製薬、医療機器メーカーが主なクライアントです。担当しているのは、グローバルな組織変革業務設計など。クライアントの方と議論しながら、あるべき姿を考えます。プロジェクトの期間中に皆さんに納得していただき、実現に向けて取り組んでもらうことが、日々の課題です。成功のために大事にしているのはコミュニケーションですね。個別に会話したり、意見が違う人同士で意見交換をしてもらったり、ときには部門全員に集まってもらいワークショップなども行います。会社とは別の場所で宿泊し、議論や飲食をともにする中で「自分たちの手でつくりあげたんだ」と感じてもらう取り組みです。合意を得られたときは達成感がありますね。どんな仕事もルーティンワークではないので、そこも刺激的でやりがいを感じます。

ダイバーシティを推進する職場で働きやすさを実感

児玉 現在、私の専門は、クライアント企業のダイバーシティ推進を支援することですが、弊社も、個人の資質や能力がしっかりと活かされている、ダイバーシティが推進されている会社だと感じています。女性の活躍のみならず、「経営力の強化」「多様な人材が輝ける組織づくり」「魅力的な職場としての認知」にも取り組み、高い数値目標を掲げています。もちろん、まだ課題もありますが、それを変えていこうという勢いが強く感じられます。管理職に就く女性の数も増やしていく傾向にあり、新卒採用で入社する社員の女性比率も高くなってきています。社内制度も整備されています。例えば、社員それぞれのキャリアプラン実現のサポートをする「カウンセラー制度」や、多様な働き方を可能にする「ワーキング・プログラム」です。この制度を利用することで、私のライフスタイルに合わせた仕事の仕方を確立することができました。朝から夕方まで集中して仕事に臨み、それ以降は娘たちとの時間を大切にしています。代わりに、必要な場合は娘たちの就寝後に在宅で残りの仕事をするなど、フレキシブルに働けるので助かっています。また、この制度では半年に一度働き方を見直す機会があり、そのときどきのライフステージに合わせて働き方を選べるのです。育児、介護をしている人も安心して働けるので、男女問わず、利用者は増えています。

大谷 私も育休から復帰したばかりなので、これからワーキング・プログラムを適用しようと思っています。無理のない範囲で働けるので、とてもありがたい制度ですね。

児玉 都 さん

Human Capitalユニット

大学卒業後、ベンチャー企業に就職。外資系人事コンサルティング会社に転職後、ビジネススクールでMBAを取得。2014年、DTC西日本に入社し現在に至る。

私の息抜き

プライベートではだいたい歌っているかピアノを弾いています

児玉 コンサルティング業務は、やることが無限にあります。クライアントに求められるレベルに達するためには、本当は時間がいくらでも必要なんです。でも、育児をしていると仕事の時間は限られるので、自然に「やらなくてもいいこと」を省くのも仕事の一つなのだと気付きました。一番お客様にインパクトがあるものは何か、重要なポイントはどこか。そこを見極め、効率性を重視した仕事ができるようになってきていると思います。

仕事を続けるために大事にしていること

大谷 仕事をする上で、大事にしていることはいくつかあります。例えば、コンサルティングの仕事は成長に限度がないので、常に自分を高めていく努力は必要ですし、その中で、目の前のことには、手を抜かず丁寧に取り組みたい。また、社歴も長くなり部下や後輩も増えたので、ロールモデルになれる仕事のやり方、振る舞いを意識したい。そんなことを気にしながら仕事をしています。

児玉 私は、クライアントから「ありがとう」と言ってもらえる、人として感謝される仕事をしようと思っています。個人的に「本当に助かりました、ありがとう」と言っていただけると、やってよかった、報われたと感じます。学生さんからはよく、「この業界は育児と仕事の両立が可能なのか」など、働きやすさを気にした質問を受けます。職場環境が整っていることはもちろん大事ですが、自分がどんな仕事をしたいのか、何を成し遂げたいのか、目標を見つけ、それを実現していく努力さえできれば、どんな場所にいてもハッピーなキャリアにつながっていくと思います。

大谷 職場環境という意味では、誰と働くのか、つまり「人」を見極めることも大事ですね。どんな仕事であれ一人でできるものはありませんし、たとえどんなに面白い仕事でもやっている人が楽しんでいなければ、仕事自体、面白くなくなってしまいます。この人となら一緒に仕事をしたいと思える人がいるかどうかは、職場を選ぶ大きなポイントになるし、私自身、一緒に仕事をしたいと周囲から思ってもらえることが大きな目標です。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 (DTC)

国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーであり、日本ではデロイト トーマツ グループに属しているデロイト トーマツ コンサルティング合同会社。

「100年先に続くバリューを、日本から。」をコンセプトに、日本のコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループで有する監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力を活かし、あらゆる組織や機能、目的に対応したサービスと、あらゆるセクターに対応したサービスを行うファームである。

クライアントの持続的で確実な成長を支援するコンサルティングサービスはもちろん、社会課題の解決と新産業創造で、クライアントと社会全体を支援している。

  • 本 社東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング17階
  • 代表者近藤 聡
  • 連絡先TEL: 03-5220-8600
  • URLdeloitte.com/jp/dtc