メドトロニック

Yasuko Watabe

渡部 康子さん

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Miki Akinari

秋成 美輝さん

命を守る最先端医療を届ける会社だから社会に貢献していることを実感

自らの役割を見定め、着実にキャリアを重ねる

現在155カ国以上でビジネスを展開する、医療業界におけるリーディングカンパニーであるメドトロニック。日本でも40年以上にわたって、ペースメーカをはじめとする先進的な医療機器を提供し続けている。渡部康子さん、秋成美輝さんの二人は、大学では文系の専攻であったが、現在は医療の最先端に関わる仕事に携わっている。就職した経緯、現在の仕事について話を伺った。

渡部 私が大学を卒業した二十数年前は、“女性は3年ぐらい勤めたら結婚退職する”のが一般的でした。私も、どこか安定した企業に事務職で勤められればいい、くらいの気持ちで就職活動に臨んだのですが、ちょうどバブルがはじけた時期で、なかなか内定をもらえませんでした。焦りましたが、学生の頃に病院でボランティアをした経験から、医療機器メーカーの面接を受けることに。それがメドトロニックでした。大変な思いをして勝ち取った就職先なので、簡単に辞めてはもったいない、という気持ちも芽生え、3年で退職、という道はとりあえずお蔵入りに。入社後は人事部に配属され、社会人としてのスタートを切りました。

秋成 私は子供の頃に、阪神淡路大震災や9.11を経験し、大学を卒業する年には東日本大震災が発生するなど、不安定な時代の中で育ってきました。そうした体験から、人々に必要とされる仕事をしたいとずっと思っていて、社会貢献性の高い医療業界をメインに就職活動をしました。メドトロニックの説明会に参加したとき、「世界で4秒に一人が当社の機器で健康を回復し、そろそろそれが3秒に一人になる」と知り、まさに社会に貢献できる会社だと実感できました。今は、それが1秒に二人にまでなっています。入社後は、半年間の新入社員研修、製品研修、医療現場でのOJTなどを通して、担当する医療機器に関する必要な専門知識を身に付けました。学生のときよりも勉強したかもしれません。

渡部 康子 さん

サージカルイノベーション事業部
マーケティング イベントサポートマネジャー

1993年新卒入社。人事部からスタートし、営業事務、事業本部長アシスタント、マーケティングコミュニケーションズを経て、2014年、マネジャーに昇格。現在、Medtronic Women’s Network-Japanサブリーダー。二児の母。

私の癒し

2016年にアリゾナ州で開催されたMWNグローバルリーダーミーティングにて。気温41℃のアリゾナより、参加者の熱気はもっと熱かった!

渡部 入社後は人事部に配属されましたが、縫合糸を扱う事業部の立ち上げをきっかけに営業部に異動しました。活気ある雰囲気の中で刺激を受けながら営業事務を覚え、やがて営業本部長のアシスタントを任されることになりました。いわゆる秘書業務ですね。本部長の必要とするものを瞬時に理解し、資料を手渡したり数字を提示したりする役割で、前任者がそれらをてきぱきとこなす姿にずっと憧れていたので、担当になったときにはうれしかったです。緊張感もあり、やりがいも感じました。その後、結婚・出産し、社内の組織変更を機に事業部の中の管理業務全般を担当することになり、仕事の範囲はぐっと広がりました。売上実績やコンプライアンスの管理、部長会議の資料づくりなど、営業事務だけではまかないきれない細々とした仕事を整理し、システム化するのが主な役割。新ジャンルの仕事でしたが、慣れ親しんだ組織の中で人と関わりながら、そのような調整役を担うことは嫌いではなく、仕事は楽しかったです。

秋成 私の営業生活のスタートは、かわいい子には旅をさせよ、ということらしく(笑)、自分には馴染みのない大阪支社でした。最初は驚くこともありましたが、上司や先輩方は皆さん優しくて、関西人特有のノリでいつも私を叱ったり励ましたりしてくれました。食べ物もおいしいし、今では第二の故郷と思えるほど好きな街になりました。担当したのはペースメーカの営業です。1年目は先輩と一緒に病院を回り、3年目に担当病院を持って独り立ちしました。大変だと思いましたが、やるしかないぞと奮い立つ気分のほうが大きかったですね。営業活動では、当社の製品がナンバーワンであるという自負を持ち、「この製品を患者さんの治療に使ってほしい。命を預かる大切な機器だからこそ、より適切な製品を使ってほしい」という思いで先生方に接していました。また、現場では私たちのサポートも重要で、機器や治療法に関する情報提供だけではなく、ときには製品が使われる場に立ち合うこともあります。そのため、先生との距離が近く、医療の現場で必要とされていると実感できました。

渡部 医療機器は、使い方を知っていただくことが大事ですね。私の事業部で扱う内視鏡下で使用する手術用機器の場合も、医療従事者の皆さんに、製品の機能や安全な使い方を理解していただくことが不可欠で、そのようなトレーニングやレクチャーを開催しています。以前は、営業社員が運営を担当していたのですが、会場の準備、参加者の募集、当日の進行など、やることが多くプロセスが煩雑になっていました。そこで、それらのプロセスを運営する専門チームを立ち上げようということになり、私がリーダーを任されました。ちょうど4年前のことです。なんとか形になりうまく回るようになり、以前には想像もつかなかったほどたくさんのトレーニングやレクチャーを開催できるようになりました。それが認められたのでしょうか、マネジャーへと昇格しました。子育てとの両立は大変でしたが、今が頑張りどき、と何足ものわらじを履いて、がむしゃらでした。ただ、あまりに忙しく一人で抱え込んでやっていたので、そこは反省し、チームで仕事をシェアすることも覚え、今はチームメンバーとともに効率的に仕事ができるようになりました。

女性が働くためのロールモデルが社内に多数いる幸せ

秋成 私に転機が訪れたのは入社4年目。ちょうどそのころ、以前から希望していたヘルスケアエコノミクスという部署で社内公募があり、応募し、異動がかないました。メドトロニックの製品の多くは、医療保険の適用を受けて治療等で多く使用されます。私の部署ではその保険適用に関わる業務を行っています。特に新しい治療法を伴う機器にどのように保険が適用されるかは、その製品を必要としているすべての人に影響する仕事なので、責任も重いのですが、とてもやりがいを感じています。上司も「あなたならできるからやってみて」と言ってくれ、若手にも仕事を任せてくれる環境です。また、今の部署では英語力も必要で、個人の能力開発をサポートしてくれる会社の制度を使って、入社時からずっと英会話を学んでいました。これからも仕事はもっと頑張りたいですが、もちろん、いつかは結婚・出産もしたいと思っています。その意味で、渡部さんは素晴らしいロールモデルだと思っています。

秋成 美輝 さん

ヘルスケアエコノミクス アナリスト

2011年新卒入社。営業部でペースメーカの販売で実績を残し、2015年、社内公募を利用して、ヘルスケアエコノミクスへ異動。医療の最先端に携わる仕事に従事している。

私の息抜き

連続1週間以上休暇取得を推進する制度(1 week vacation)を利用して、海外旅行を楽しんでいる。2015年には母親と一緒にマチュピチュを旅した

渡部 ありがとうございます。今は2人の子供を育てるワーキングマザーですが、実は28歳で妊娠が分かったときは、仕事と家事の両立は難しいと感じ、退職しようと思っていたんですよ。そして、妊娠したことを上司に伝えたら、「妊娠は分かった。で、いつ戻ってくるの?」と言われたのです。20年前、私の周囲では誰も産休など取っていない時代に、男性の上司が当たり前のようにそう言ってくれたのが目から鱗でした。「これからは女性も働く時代だよ」とその上司に言われ、新しい文化を感じましたね。当時はまだ制度面は整っていませんでしたが、現在は会社としてダイバーシティが推進され、性別や国籍などに関係なく働くことは、もはや議論する段階ではなく、実行する段階になりました。各人が自身の能力をはじめとした中身で勝負できます。子供がいても働きやすいと思います。

秋成 確かに、「子供を産むので仕事を辞めます」という話は聞いたことがないですね。

渡部 グローバルのMedtronicの目標の一つとしてダイバーシティの推進があり、Medtronic Women’s Network (MWN) という組織の中で、私は現在日本のサブリーダーをしています。MWNは女性の活躍を後押しするためのさまざまな活動をしています。2015年9月には、本社のあるミネソタ州に800人の女性社員が集まるグローバルミーティングを開催しました。参加者の熱気がものすごかったです。こういう会社なんだと、あらためて思いました。ミーティングにはCEOも参加し、女性の活躍推進に向けた具体的な目標を宣言するなど、ダイバーシティを名実ともに実行するのだと実感でき有意義でした。

秋成 これからさまざまなライフステージを迎えることとなるので、渡部さんのようにライフイベントに合わせてライフとワークのバランスを選択してきた方が多くいる環境は、今後のキャリアパスを考える上でも励みになります。社内を見回すと、在宅勤務制度や時短勤務、場合によっては家庭と仕事を両立しやすい業務への変更など、社員それぞれの状況に応じた働き方を選択しながら皆さん仕事を続けていて、励まされます。ママになっても働くし、ママだからたまに早く帰るのも当たり前。育児中の女性だけでなく、多くの人がフレックスを利用しているので、男性でも早く出社して16時に帰る人もいますし、私もきっとそんなふうに自分らしく仕事を続けていくのだろうと思っています。

日本メドトロニック株式会社

メドトロニックは1949年に米国で設立され、現在は世界155カ国以上においてビジネスを展開する医療業界におけるリーディングカンパニー。世界で年間6,200万人(2015年)を超える人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばすことに貢献している。

メドトロニックのミッションに基づき、社員の多様性と一体感を向上し、エンゲージメントを強化する取り組みを全世界で行っている。

女性社員が互いに刺激し、成長しあう場を設け、妊娠中、育児休業中の社員を対象とした在宅勤務制度を整えるなど、社員がライフステージに応じた柔軟な働き方ができる環境づくりを推進、支援している。

今後、超高齢化が進む日本において、当社の最先端医療技術や製品を求める声が確実に増えていくと思われる。能力開発の機会、やりがいのある仕事を通じて、メドトロニックでは新たな成長と幅広いキャリアの可能性が広がっている。

  • 本 社東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス22階
  • 代表者島田 隆
  • 連絡先TEL: 03-6774-4611(大代表)
  • URLmedtronic.com