The Japan Times

SPRING 2018仕事の転機をつかむ!!

仕事の選び方・転機 ダイバーシティ推進企業特集

Career Report
多角的な視点で業界を横断し新しいレジャーの形を創出

カトープレジャーグループ

カトープレジャーグループ
代表取締役兼CEO
加藤 友康さん

どう自分に合った働き方を模索し、 キャリアアップを図ればよいのか、また今の時代、どのような人材が求められているかは誰もが気になるところ。
現在の職場を選んだきっかけ、 仕事を進める上での信念などと合わせ、 話を聞いた。

加藤 友康さん
カトープレジャーグループ
代表取締役兼CEO
1965年大阪府生まれ。大学在学中より、父親である創業者加藤精一の事業に携わり、22歳で事業承継以来、多角的な視点からレジャー事業の総合的なプロデュースを手掛ける。年商規模220億円、総従業員数3,100名、年間500万人に及ぶ顧客を動員、数多くの企業とのパートナーシップを実現している。代表的な事業として、「箱根・翠松園」「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」「麺匠の心つくし つるとんたん」「ATAMI せかいえ」「HEINZ BECK」がある。主な著書に、『経営者が欲しい、本当の人材』『世界一楽しい仕事をしよう! KPG METHOD』(共にワニブックス刊)がある。

「お客さまに喜んでもらえるサービス」をモットーに

カトープレジャーグループは、「総合的なレジャー開発の実現」をコンセプトに、ホテル・旅館・公共リゾート・スパ・エンターテインメント・フードサービスと、多岐にわたる事業を運営・プロデュースしている会社だ。代表取締役兼CEOの加藤友康さんは22歳のとき、父親が経営していた事業を引き継ぎ、サービス業・レジャー業でいろいろなものを見て聞いて体験して、とにかく足を使って情報を集め、さまざまな事業にチャレンジすることで立て直しを図った。以後、お客さま目線で考えることを徹底した結果、クライアントや投資家からの要望を受け、飲食、ホテル、公共施設などのリニューアルやプロデュースを次々に成功させ、現在の礎を築いた

「私どものモットーは『お客さまに喜んでいただけるサービスの提供』です。店舗立案時には立地やソフトを吟味し、その業態に合わせた的確なオペレーション力を発揮することを旨としています。レジャーというものを総合的にプロデュースし業態を開発していく会社は、まだ日本には多くありません。この分野の先駆者として、これからもお客さまのニーズに応えた取り組みをしていきたいです」と加藤さんは語る。

グループの大きな柱の1つにスモールラグジュアリーリゾートがある。1990年ごろから世界的に広がりをみせているリゾートの形だが、カトープレジャーグループはいち早くその流れをとらえ、2007年、「箱根・翠松園」と「熱海 ふふ」をオープン。どちらもプライベート感を大切にした小さな高級リゾートで、大人の休日を楽しむための得難い空間として認知され、多くの富裕層に愛されてきた。

「『ふふ』シリーズでは、地域に根ざし、その地でしか味わうことのできない日本リゾートをお届けしたいと考えています。2018年10月オープン予定の『河口湖 ふふ』は、全室富士山ビューで、火をテーマにしたレストランやオープンエアの温泉があり、夏と冬でインテリアを変えるバルコニーなど、オールシーズン、大人がくつろげる工夫が凝らされています」

ほかにも、奈良公園の南側に「奈良 ふふ」、日光の御用邸跡地に「日光 ふふ」がオープン予定など、2020年までに合計6つの「ふふ」が稼働。「世界のFUFU」となるべく、着々と事業が動いていることがうかがえる。

また、大型ホテルについても新しい試みは始まっている。2009年にオープンした沖縄の「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」は、オーナーシップ制による客室分譲によって賃料を還元する、日本では珍しい分譲型ホテル。ハワイのコンドミニアムなど、海外では見られるモデルで、今後、日本のリゾートでもトレンドになりつつあり、注目が集まっている。

「2月に販売を開始した『GLAMDAY STYLE OKINAWA YOMITAN HOTEL & RESORTS』は、ファミリーではなく大人に特化した分譲型スイートホテルです。プライバシーを尊重し、シックにまとめたラウンジや優雅なプールを配し、新しい沖縄での過ごし方を提案しています」

Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL
沖縄の恩納村にある「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」では長期滞在も可能
アイランド ルミナ
カナダのルミナシリーズが「アイランド ルミナ」として日本初上陸(右下)全室から富士山を望むことができる「河口湖 ふふ」

地域再生に貢献する公共事業にも力を注ぐカトープレジャーグループだが、ここでも大人を呼び込むことは大きな戦略の1つだ。2003年から長崎市の再生プロジェクトとして運営を続けてきた「やすらぎ伊王島」が完全に民間移譲されたことを受け、既存棟の改修やデジタルアートを駆使した新アトラクションを開発し、「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」として、今年4月に再オープンする。

「ここはエンターテインメントリゾートの位置づけで、モーメントファクトリーというアート集団とともにデジタルアートを展開します。約2㎞のナイトウォーク『アイランド ルミナ』では、自然を壊さずにストーリーを作り、光と映像を巧みに使ったデジタルアートの美しい世界を体験していただけます。ファミリー層はもちろん、ハイセンスな30代や富裕層にも満足いただける趣向になっています」

価値観を分かち合える人材を求めて

まだまだ多方面に事業が広がるカトープレジャーグループだが、原点ともいえるフードサービスもまた、「つるとんたん」をはじめ、日本料理、イタリアン、さらには3つ星レストランを手掛けたハインツ・ベック氏の「HEINZ BECK」など、実に幅広い店舗が揃っている。どの店も、素材と味にとことんこだわり、しかもその土地に合った店独自のオリジナルメニューを開発することで、顧客満足度を上げている。

「社内には、料理人会というのがあって、全施設のシェフや料理人が知恵を出し合い、領域を越えて、メニュー開発に携わっています。それが大きな力となっているのは間違いありません。『つるとんたん』は海外進出も進めております。2016年にニューヨークに出店し、新しいうどん文化を広めることに成功しました。今年はハワイと、もう1軒ニューヨークに出店予定です」

さまざまなサービス業を展開し、飛ぶ鳥を落とす勢いのカトープレジャーグループ。社員の構成メンバーは主に30~40代と比較的若く、社内は活気にあふれているという。どんなスタッフを求めているのか、加藤さんに伺ってみた。

「私どもと心の価値観が合うメンバーがそろっています。お客さまに対しても、自分の人生に対しても、しっかり向き合っている人。そして、心に曇りなく働いてくれる人が向いていると思います。女性にもどんどん活躍していただきたいです。優秀な女性リーダーは確実に増えていますが、まだ全体としては足りていません。今後はどんどん登用したいと思っています」

カトープレジャーグループ
ホテル、フードサービス、スパ、ラグジュアリーリゾート、公共リゾート、エンターテインメントなどあらゆるレジャー事業開発を行うプロデュース企業。グループ内には、多種多様な事業を展開するプロデュースチームが存在し、クライアントや投資家からのさまざまな要望に対して、立地やニーズに合わせ、変幻自在な業態開発を創出している。年商規模220億円、総従業員数3,100名、年間500万人に及ぶ顧客を動員、数多くの企業とのパートナーシップを実現している。代表的な事業として、「箱根・翠松園」「HEINZ BECK」「麺匠の心つくし つるとんたん」「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」「九州の旬 博多廊」などがあり、Small Luxury Resort「熱海 ふふ」は2020年までに河口湖・日光・京都・強羅・奈良への展開を予定している。
カトープレジャーグループ

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