The Japan Times

SPRING 2018仕事の転機をつかむ!!

仕事の選び方・転機 ダイバーシティ推進企業特集

Career Report
知的好奇心と異業種で培った力を生かしクライアントの課題解決に尽力

KPMGコンサルティング株式会社

KPMGコンサルティング株式会社
千田 尚子 さん×五味 奈津子 さん

どう自分に合った働き方を模索し、キャリアアップを図ればよいのか、また今の時代、どのような人材が求められているかは誰もが気になるところ。
現在の職場を選んだきっかけ、仕事を進める上での信念などと合わせ、話を聞いた。

千太尚子さん
シニアマネジャー
大学では国際経済学を学び、大学院にて経営学修士号を取得。外資系製造業や外資系アプリケーションベンダー、テクノロジーベンダーを経て、KPMGコンサルティング株式会社入社。シニアマネジャーとして、主に製造業のデジタル変革支援に従事。
五味奈津子さん
シニアコンサルタント
英語教育を専門に学んだ後、国内メーカーのリスク管理部門に勤務。2015年、KPMGコンサルティング株式会社に入社。現在、自動車メーカーの内部監査プロジェクトに従事。

自分の強みを信じて コンサルティング会社を選択

KPMGは監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワーク。日本におけるメンバーファームであるKPMGコンサルティング株式会社に在籍する千田尚子さんと五味奈津子さんは、ともに他業種でスキルを磨いた後、さらなるキャリアアップを目指して同社に転職した。入社に至る道のり、現在の仕事のことなど、お話いただいた。

千田私の学生時代は、インターネット黎明期でした。パソコンに興味があり、その後の技術の確立や発展を追いながら、アプリケーションや通信に関する知識を吸収していました。そのため、外資系製造業に就職後は主に通信インフラ関係の業務に携わりました。数年後、外資系アプリケーションベンダーに転職し、営業、市場開発に従事し、企業における人・モノ・金という経営資源をつかさどり、ビジネス判断をリアルタイムに下すことを可能とする ERP パッケージの提案・導入を数多く行いました。その後、外資系テクノロジーベンダーに転職。より汎用的な技術やアプリケーション、クラウドの仕組みを使い、効率的なコミュニケーションや、ビジネスプロセス連携を促進させるソリューション開発に関わりました。ただ、キャリアを積むうち、自社製品でしか提案できないことが、だんだんもどかしくなり、製品にとらわれず、クライアントに適した提案を志向し、コンサルティング会社であるKPMGへの転職を考えました。

五味私は大学・大学院で英語教育を専門に研究していましたが、中学2年から大学卒業までアメリカで過ごしたため、日本における英語教育の実態をよく知りませんでした。そこで、一度、外に出て働いてみようと思い、日本の重工業メーカーに就職しました。配属されたのがリスク管理部門です。財政報告書などの情報をもとに、世界中の企業の信用度を調査し、プロジェクト全体のリスク管理に寄与するという仕事でした。入社後はみっちり勉強し、専門的な知識を身に付け、実践に携わりました。4年ほど勤め、やりがいもあったのですが、やはり英語教育に携わりたいという気持ちが強く、退社して英語教室をオープン。これがおかげさまでかなりはやり、だんだん一人では手に負えなくなってしまい・・・。そこで、いったん教室を閉じて、チームで働くことを学び直そうと決意しました。私の強みは英語であり、また、財務関連については前職で培ったベースがあるので、これまでの経験を生かせるKPMGを選択しました。

千田私が所属する製造チームはクライアントへのアドバイザリーサービスを提案し、デリバリを行います。また、会社としてデジタル戦略を打ち出していることもあり、さまざまなデジタル技術を使ってモノづくりのプロセスや概念を変える支援もしています。数年前までは、工場のデータをクラウドに出すこと自体が難しかったのですが、最近は付加価値のあるデータを利用しながら新しいビジネスモデルを構築している企業や、戦略を大きく変える企業も増えています。今はセキュリティ含め、盤石な仕組みがありますし、変化のスピードが速いので、まずやってみるという志向に変わってきています。そういった判断の際にKPMGというブランド力も判断を後押ししていると感じます。

五味私は現在、自動車メーカーの内部監査プロジェクトチームのメンバーとして、SOX法という内部統制に関する法律を遵守するためのさまざまな支援を行っています。法対応というと、毎年同じことをしているように思われがちですが、実は企業も日々変化する環境の中、組織変更や事業方針の変化があり、それに合わせて、有効性を保ちながらも、クライアントにとってより効率的でリスクの少ない内部統制とその管理のあり方を提案しなくてはなりません。当然、企業の内部に精通している必要があり、毎日の打ち合わせの中で新しい情報を吸い取り、少しでも変化が見られれば、クライアントから直接要請がなくても、即座に対処法の一例をトピックとして出したり、社内に持ち帰り、今後の対応を考えたりしています。

千田コンサルティングは、人と人とのコミュニケーションが基本です。私が述べたデジタル戦略は、どこのコンサルティング会社もアドバイザリーの軸にしています。ただ、デジタル化がどんなに進んでも、感性やクリエイティブなヒューマンでしか対応できない部分は必ずあります。最新のテクノロジーは追いながらも、感性の部分を積極的に磨くことを意識しています。例えば、演劇や美術鑑賞をして、右脳を活性化させるのもその1つです。そこから新しい言葉や表現が生まれ、お客さまとの会話が豊かになればいいなと思います。

やりたい領域へのチャレンジを促す自由な社風、働きやすい環境が整うのが魅力

五味当社の大きな特徴の1つに、やりたいことをやらせてくれるという社風があります。例えば、社員が自由に海外研修を企画・プレゼンし、意味のあるものであれば実施できる制度があります。私は去年の6月、I&D(インクルージョン&ダイバーシティ)に興味を持ち、「アメリカにおける女性活躍の実態を調査する」という企画を出したところ、これが採用され、2週間ほどアメリカのKPMGへ行くことができました。女性パートナーや活躍している日本人の方にインタビューし、どうやってその地位まで上りつめたのかなど、興味深い話を聞くことができました。それをきっかけに、日本に戻ってから I&D の推進チームに参加することになりました。

千田私は会社の I&D の窓口をやっています。当社は中途採用が多く、コンサル業界はもちろん、異業種からの転職組などさまざまな人が在籍しています。彼らの多彩な能力やキャリアの強みをもっと引き出すことを会社としての大事な戦略と捉え、I&D には積極的に取り組んでいます。多様性を組織の強みにするためには、個々人がオーナーシップを持ち、その上で組織に参画し、お互いがリスペクトし合いながらコラボレーションしていくことが大事です。この活動は、本国はもちろん、KPMGジャパン全体としても取り組んでいます。日本ならではの課題や視点をくみ取った日本独自の活動も大事です。私には娘がいますが、働くこととプライベートはライフスタイルでつながるものと考え、明確に切り分けるのではなく、インテグレートすることでバランスをとる努力をしています。情報の蓄積量が少ない子どもへ説明するときなどは、普段のコミュニケーションにも問われる伝達能力を意識し、わかりやすく伝える工夫をします。そうすると、仕事でも、こういう論法で話すと相手が納得しやすいとわかることもあります。また子どもの疑問のテーマを一緒に調べ、デスクトップや紙を使い説明することでさえも、私にとってはどうしたら理解してくれるかを考えることにもなり、子どもにとっては、今度は自分が違う相手へ説明する際の良い機会になるかもしれません。

五味私は犬を2匹飼っています。ペットの世話ですら仕事との両立に試行錯誤する日々を送っているのに、きっと子育てとなると責任は重く、仕事との調整もより複雑になり、私の想像を絶するほどの重労働なのだと思います。千田のように、ワークライフバランスをとっている先輩はロールモデルとしてとても有り難い存在です。以前、お子さんがいる女性に両立の秘訣を伺ったとき、重要なのはサポートネットワークの構築だとおっしゃっていました。子育てをしながら仕事をする場合、家族のサポートやお母さん同士の助け合いなど、人間関係を作ることが大事なのだと。コンサルタントはネットワークを構築することも大事なスキルの1つですから、そういう意味では私生活にも生かせるなと思います。

課題解決に向けてポジティブに向き合える人がコンサルタントに向いている

五味この仕事は、クライアントの悩みの本質を捉え、課題を特定し、それを解決する仕事ですから、困難に直面したからといって、弱気になっていては仕事になりません。悩みや課題があることを改善・向上の機会であるとプラスに捉え、解決するプロセスすら楽しむのがコンサルタントなのではないかと思います。どんな局面でもポジティブな姿勢で課題に取り組めば、解決策は必ず見つかると思います。

千田相談内容には、ときには自分の守備範囲以外のこともありますが、そんなときこそ、知的好奇心を持って臨むことが大事です。世の中の変化に柔軟に対応し、自分の守備範囲も広げ、それを自分の強みにしていこうと積極的に対処できる力が求められます。また、サービス志向が強いことも大事だと思います。いったん決めた決定事項に対して、クライアントからは時として別の要求も発生します。顧客の要求を前向きに受け入れ、応えていくことで、クライアントの満足度は確実に上がります。

千田 尚子 さん

これがあるから頑張れる!

シニアマネジャー
千田 尚子 さん

娘もゴルフをやっていて、一緒にぺブルビーチを回りたいと話しています。それを直近の目標に練習を頑張っています

これがあるから頑張れる
五味 奈津子 さん

これがあるから頑張れる!

シニアコンサルタント
五味 奈津子 さん

週末に英語サークルを主宰しています。月2回、街の公民館で開催しています

これがあるから頑張れる
KPMGコンサルティング株式会社
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファーム。戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供している。
KPMGコンサルティング株式会社
  • 本社:
    東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー
  • 代表者:
    宮原 正弘
  • 連絡先:
    TEL: 03-3548-5111
  • URL:
    www.kpmg.com/jp/kc

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