The Japan Times

SPRING 2018仕事の転機をつかむ!!

仕事の選び方・転機 ダイバーシティ推進企業特集

Career Report
生き生きと楽しく働ける会社だからこそお客さまに最高のサービスが提供できる

カトープレジャーグループ

カトープレジャーグループ
高野 優さん×大山 邦子さん

どう自分に合った働き方を模索し、キャリアアップを図ればよいのか、また今の時代、どのような人材が求められているかは誰もが気になるところ。
現在の職場を選んだきっかけ、仕事を進める上での信念などと合わせ、話を聞いた。

高野 優さん
KPG Wellness East 課長
2007年に入社し、つるとんたんBIS TOKYOに配属される。2008年にクリエイティブスタッフとなったのを皮切りに、アシスタントマネジャー、フロアディレクター、店長、スーパーバイザーとなり、2015年、課長に就任。
大山 邦子さん
取締役 人事統括本部長
1999年、本社の経理のパートとして働き始める。2004年に社員登用され、クリエイティブスタッフ、プロジェクトディレクター、プロジェクトプロデューサー、シニアマネジャーを経て、課長、部長、本部長とステップアップ。2017年2月、取締役人事統括本部長となる。

上司や先輩など周囲の温かさに支えられ仕事にまい進する日々

さまざまなレジャー事業の総合的なプロデュースを手がけるカトープレジャーグループ(KPG)。ホテル、レストラン、スパなど多岐にわたる事業を展開し、それぞれに大きな成果を上げている。今回話を伺ったのは、女性初の取締役についた大山邦子さんと、入社11年目で課長を務めている高野優さん。KPGについて2人が口をそろえて語るのは「会社の温かさ」、そして「成長できる会社」であることだ。

大山私は1999年、時給850円の経理のパートのおばちゃんとして入社しました。産休を経験し、しばらくは子育てを楽しんでいましたが、やはり外に働きに出るのが自分らしいと思ったことがきっかけです。KPGの募集を知り面接に行くと、本社は迎賓館のようにきれいだし、迎えてくれた社員の対応も素晴らしく、ぜひここで働きたいと思いました。入社後、最初はずっと雑用ばかりだなと感じていました。しかし、ふと周りを見ると、私より10日前に入った同僚がすでにお店の担当を任されて、生き生きと仕事をしているんです。担当というのは、「つるとんたん」などの店舗運営を、経理処理や数値管理など経理の立場からサポートする役割で、やりがいのある仕事です。思い切って「私にも担当をつけてほしい」と直訴したところ、なんと8、9店舗もの担当を任せてもらえました。そのときの喜びは今でも忘れません。ただ、実は私、そのときパソコンにはまったく触れたこともないという状態で、エクセルも計算式もまるでわからず、一から教えてもらいながらのスタートでした。教えてくれた人には、よくぞ私をここまで育ててくれた、と感謝の気持ちしかありません。

高野私は学生時代から接客業に興味があり、いくつか面接にも行きましたが、KPGの面接で、いきなり「自分を(アイドルグループ)SMAPの中で例えるなら誰だと思いますか?」と質問されたのです。そこから、自分をどう捉えているのか、自分の力量を仕事でどう生かせるか、という話になり、面白い会社だな、と思いました。会社説明会では社員が元気に大きな声で話をしていて、その元気の秘密が知りたい、私もこの会社に入れば生き生きと働けるのでは、と思うようになりました。入社後、研修を経て、10月に配属されたのが「つるとんたん BIS TOKYO」です。飲食店での仕事経験はまったくなかったので、とにかく大変で、最初は泣いてばかり(笑)。バッシングというお皿の下げものをすれば効率が悪いと叱られ、オーダーミスをしてはお客さまに迷惑をかけるという毎日。できない自分が悔しくて、とにかく早く仕事を覚えたいと必死でした。1年目の社員を、弊社では研修生という意味でTR(トレーニー)と呼ぶんですが、私はこれを勝手に「トップランナー」と解釈し、トップランナーなんだから頑張ろう ! と、自分を鼓舞していました(笑)。

大山私が社員になったのは入社5年目のことです。社員にならないか、というお誘いは何度かあったのですが、当時はずいぶん悩みました。子育ての真っ最中で、保育園のお迎えのため4時半にあがらなければならず、残業もできず、まだ社員になるのは難しいと感じていたのです。ただ、担当を持ったことで、お店との関係ができ、頼りにされ、とてもやりがいを感じ社員になることを決めました。私なりに数値分析を行いアドバイスし、売り上げが上がった店舗も多く、本当にうれしかったです。2004年に社員になった後は、自分の仕事だけでなく自分のチームができ、人事権も持たせてもらい、仕事全体の流れを任されるようになりました。どうすれば効率的にできるか、チームで意見を出し合い、仕事のやり方を考えました。もちろん、お店の現場ならではの事情もありますが、本社にいるからわかることもたくさんあり、より短時間で処理できるフォーマットを作るなど、みんなが働きやすい環境の整備を常々考えていました。

高野私も昇進は早く、入社3年目にはアシスタントマネジャーに昇格し、お店のトップを任されるようになりました。でも、店舗の数値を含む運営全体を把握できるまでは、とにかくがむしゃらに頑張るしかなかったですね。予算を達成し売り上げを伸ばせば実績になるんだ、 とそれだけを思っていました。ちょうど東京駅周辺の商業施設が増え、観光地化したこともあり、週末にお客さまが増えたことで、無事、売り上げを伸ばすことができました。私が工夫したことは、スタッフの教育です。手の空いたスタッフには、どんどん動くように指導して、空いたお皿はすぐに下げ、料理をすぐに運び、お店が回転するようにしました。ただ、入社3年目の25歳の私が店長だといっても、年長のスタッフの中には「私のほうがお店のこと知っているよ」と思っている人もいたようです。辛いと思ったときは、お世話になった先輩に相談に乗ってもらい、周りの人に支えられ、頑張りました。翌年、スーパーバイザーになり、別の店舗も兼任するようになり、2店舗でスタッフ教育と数字を把握する立場になりました。正直、こんなに頑張れるとは予想していなかったので、自分でも驚いています。なにしろ、研修中には居眠りしてしまったという劣等生。同期の中では最初に辞めそうだと思われていたようで。それがここまでこれたのは、やはり周囲の人に助けられた結果だと思います。

女性管理職・リーダーとして活躍し次に続く人のモデルになりたい

大山現在、私は取締役で人事統括本部長となり、人事全般を見ています。これまでお店で働いたことがないため、「現場を知らないのに、なんで取締役や」と、勝手に悩んだこともありました。また、女性初の取締役だったため、「女性は主観的になりやすい、客観性に乏しい」などと言われるのではないかと勝手に想像し、さまざまな葛藤がありました。でも、今は、現場を知らないことも、女性であることも逆手に取って、私の立場だからこそ見えることがある、言える意見がある、と思うようになりました。きっかけをくれたのは上司や同僚です。みんな一緒に悩んでくれて、本当に励みになりました。中でも、コーチングの師匠の「出るくいは打たれるけど、出過ぎたくいはもう打たれないよ」という一言には救われました。その言葉で吹っ切れて、人にどう思われようと、やりたいことを貫こうと思えるようになりました。今の目標は、女性リーダーを増やすことと、求人費をゼロにすることです。求人費をかけなくても、楽しい職場であれば、自然と人財は集まってきます。そのためには、まず、福利厚生、労働環境などの制度改革が大切です。店舗やオフィスを楽しく働ける快適な空間にし、個々の成長を喜び合えるチーム作りをしています。また、新卒、 3~4年目、 管理職、 アッパークラスと、段階に応じて研修を行い、社員の力を引き出し生かす工夫をしています。社員が成長すれば会社のボトムアップにつながりますし、本人も自分の成長に気付いたときには喜びを感じることができます。喜びがあり、楽しいからこそ心あるサービスができるのだと思います。

高野私も周りに褒められて、成長できているのかな、と思うことはあります。上司や先輩からは、いいときには褒めていただけるし、悪いときは叱ってもらえるので、それが自分を振り返るきっかけになっています。毎年春に新人が入ってくるので、彼らを見ながら、「こういうときもあったな」「初心を忘れてはいけないな」と、気持ちを新たにするようにもしています。実は、先日結婚したばかりなのですが、私は結婚してもずっとこの仕事を続けたいと思いましたし、女性スタッフの働き方の見本になれればいいなと思っています。今後は女性としてのライフイベントにも直面するかもしれませんが、女性が働きやすい会社にするためにも、 いろいろと率先してやっていきたいです。そして、いつかは大山のように、役員まで上がっていけたらいいな、と思っています。

大山そうですね。女性が働くための制度は、最先端を行く会社として、当然、しっかり整えていきます。正直、出産などでキャリアを諦めた女性もいますが、今後は復帰することが当たり前だという制度を作らなくてはいけないですね。ただ、女性というのは、どうしても頑張り過ぎてしまうところがあるので、私は頑張り過ぎないことを大事にしています。自分の時間を大切にし、好きな旅行に行き、おいしい料理を食べることで自分の考えが広がれば、確実に仕事にも生かされます。仕事を頑張り過ぎないコツは、人を信頼し任せること。なんでも完璧にすることなんて無理なのだから、ダメな自分をさらけ出して、正直になり、仕事を任せれば、部下も成長します。私は相変わらずパソコンが苦手ですが(笑)、 ちゃんと得意な人がサポートしてくれていますし、忘れっぽい私のために予定を管理してくれる部下もいます。こうやって、お互いを認め合い、成長しながら仕事ができるのも、この会社のいいところです。自分が思っている能力以上のものを気付かせてくれ、成長させてくれる会社なので、成長しながらキャリアを作っていきたいという人には、ぴったりだと思います。

高野 優さん

これがあるから頑張れる!

KPG Wellness East 課長
高野 優さん

マラソンが趣味。仲間と一緒にイルミネーションマラソン2017に参加

これがあるから頑張れる
大山 邦子さん

これがあるから頑張れる!

取締役 人事統括本部長
大山 邦子さん

私の発想力と想像力の原点は、自然と触れ合うことです

これがあるから頑張れる
カトープレジャーグループ
ホテル、フードサービス、スパ、ラグジュアリーリゾート、公共リゾート、エンターテインメントなどあらゆるレジャー事業開発を行うプロデュース企業。グループ内には、多種多様な事業を展開するプロデュースチームが存在し、クライアントや投資家からのさまざまな要望に対して、立地やニーズに合わせ、変幻自在な業態開発を創出している。年商規模220億円、総従業員数3,100名、年間500万人に及ぶ顧客を動員、数多くの企業とのパートナーシップを実現している。代表的な事業として、「箱根・翠松園」「HEINZ BECK」「麺匠の心つくし つるとんたん」「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」「九州の旬 博多廊」などがあり、Small Luxury Resort「熱海 ふふ」は2020年までに河口湖・日光・京都・強羅・奈良への展開を予定している。
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