SPRING 2019グローバルな会社で働く!

グローバル企業で働く社員キャリアレポート

Career Report
グローバルな「知」を結集し、
「働き方」でも、社会にインパクトを

アクセンチュア株式会社
上端 純平さん×田村 渚さん

上端 純平さん
戦略コンサルティング本部
シニア・マネジャー
2009年新卒入社。通信・ハイテク業界を中心に、デジタルトランスフォーメーション、新規事業立案などに携わる。4ヵ月間の育児休暇から復職した後、マネジャー、シニア・マネジャーへと昇格。娘さんは現在4歳。
田村 渚さん
戦略コンサルティング本部
コンサルタント
4年間の総合商社勤務後、2017年、アクセンチュアに転職。学生時代に台湾、前職時代に中国への留学を経験した。入社後、日本企業の中国展開支援、新規事業立案支援などのプロジェクトで活躍している。

グローバルかつダイナミックな成長のステージ

世界最大級の総合コンサルティングファーム、アクセンチュア。世界200拠点以上、46万9,000人以上の社員を有し、デジタル化・グローバル化をリードするコンサルティングサービスを提供している。日本には11,000人以上の社員が在籍し、官公庁や大手企業を中心に、社会にインパクトを及ぼすプロジェクトで活躍中。一般には「ハードワーク」のイメージのあるコンサルティング業界にあって、2015年には独自の働き方改革の取り組み「Project PRIDE」を始動。より短い時間で、高品質の価値を生み出す働き方を定着させる取り組みを日々続けている。育児休業を経験した上端純平さん、総合商社から転職した田村渚さんに、アクセンチュアならではのキャリアと働き方について伺った。

上端学生時代から、社会に関わる仕事がしたいという思いがありました。また、理系出身ということもあり、先端テクノロジーの未来にも関わっていきたいと考えていました。アクセンチュアを選んだのは、社会の仕組みを進化させられるような大規模なプロジェクトに携わるコンサルティングファームの中でも、先端テクノロジーに強みを持っているから。もう1つ入社を後押ししてくれたのは「人」でした。「こんな人たちと働きたい」と思えるような人に出会えたのが決め手でした。

田村新卒では、総合商社に就職しました。学生時代に台湾への交換留学を経験し、将来はグローバルな舞台で仕事をしたいと思っていました。総合商社の仕事は非常にグローバルで、在職中に中国留学も経験させていただきました。しかし、国、業界、職種を問わず世界で通用するビジネススキルをさらに磨いていきたいと思い、アクセンチュアを転職先として選びました。アクセンチュアは多国籍企業であり、日本本社をトップとするグローバル企業とはまた違った文化の中で、より普遍的なスキルを身に付けられることが一つの魅力だと思います。

上端アクセンチュアのコンサルタントの中でも、戦略コンサルタントは、経営戦略や新規事業立案といったスケールの大きな絵を描き、実現に向けて伴走するポジションです。異業種のお客様同士がタッグを組んで新規事業をスタートしたり、お客様のさまざまな部署が共創することによってイノベーションを起こしたり。社会に関わる仕事という意味では、大きなスケールで、深く携われるのがアクセンチュアだと実感しています。

田村私は入社後、戦略コンサルタントとして、日本企業の海外進出や新規事業の立ち上げを支援するプロジェクトに携わっています。もちろん、入社後コンサルタントとしてすぐに仕事が満足にこなせたわけではありません。入社後の研修や、プロジェクトでのOJTを通じて、コンサルタントとしてのスキルを身につけてきました。お手本にしたいと思える先輩たちの存在も大きかったですね。実は、上端さんのように、私が最終的に入社を決めた理由も「こういう人の下で成長したい」と思える人に出会えたことでした。

企業と企業、人と人とをつなぐ力で社会を変えていく

上端最近手がけた中では、ある通信会社と資源・エネルギー会社のデジタルトランスフォーメーションに関する共創プロジェクトが、アクセンチュアらしい事例です。両社とも業界全体が抱える課題を克服したいという意欲をお持ちでした。私たちが描いたのは、デジタル技術により業界を横断した新たなプラットフォームを作り上げるという構想です。まず初めに、両社のCEOの会談を設け、業界を変えていく道筋を立てました。構想を形にするため、私がプロジェクトを管理する立場となって、戦略、デジタル、テクノロジーといった社内のコンサルタントを結集し、部署横断のプロジェクトチームを組成。お客様とアクセンチュアの3社合わせて30名ほどのチームで、新たなプラットフォームの構想を策定して、サービス提供開始に至るまで支援させていただきました。

田村私は前職からの経験を生かし、中国関連のプロジェクトも手掛けています。昨年経験したのは、中国に進出する日本企業に対して、新規事業・新規サービスの立ち上げを支援するプロジェクト。日本側の戦略コンサルタントと、業界に特化したマネジメントコンサルタント、そして、中国側の戦略コンサルタントがチームとなって、戦略立案からサービスの提供開始までの支援を行ないました。日本と中国のブリッジとしてディスカッションやコミュニケーション活性化に貢献できていたようで、お客様から「田村さんがいると、チームのモチベーションと満足度が上がるね」と、頼りにしていただけたのがうれしかったですね。

上端一般的に戦略コンサルタントというと、膨大な資料を作成して、報告書を提出するというイメージがあるかもしれません。アクセンチュアのスタイルは、お客様と一緒に考え、デジタル技術で実際に形にしていくところまで、伴走しながら作り上げていく協業型。お客様のトップから現場まで、多様な人たちと一緒に、想いを共有しながら、変革を進めていきます。そうした意味で、コンサルタントにも多様性は不可欠。私はシニア・マネジャーとしてコンサルタントの成長をサポートする立場でもあります。平均的な型にはめるのではなく、一人一人の強みや尖ったところを伸ばすようなキャリアアップを一緒に実現していきたいですね。

田村トップから現場まで、気持ちを1つにしてプロジェクトを成功させられるよう、お客様にできるだけ具体的にお話するよう心掛けています。本当に腹落ちする言葉でないと人は動きません。次は何をするのか、人が何人必要なのか、具体的に話します。マネジャーなどの仕事ぶりを見て、自分にはまだまだ足りない部分が多いとは感じますが、何があっても「きっと、どうにかできる」と思えるようになってきました。私が求めてきた「どこに行っても通用するスキル」に少し近づけたようです。

育休から復職し、18時台に退社するイクメン管理職

田村入社前は、「コンサルタント=激務」という一般的なイメージが私自身もありました。正直、ハードワークは覚悟して入社しましたし、プロジェクトの時期によっては忙しい時ももちろんあります。ただ、「想像していたほどつらくない」とは思いました。先輩方に怒られそうですが(笑)。良い意味で、ギャップがありました。というのも、私の入社時には、すでに「Project PRIDE」による働き方改革が定着し、「イクメン」「イクマネ」の上端さんのような先進的な事例もありました。働く時間や場所もフレキシブルなので、アクセンチュアには多様な人材がそれぞれの強みを生かして働ける環境があります。その結果、生産性の向上にもつながり、お客様にも持続的な価値を提供できるのだと思います。

上端今でこそ18時台には退社することを心掛けていますが、20代の頃は、やはり長時間働いていました。考え方、働き方についての価値観を変えてくれたのは妻。結婚当初から「家族そろってご飯を食べたい」というのが彼女の理想でした。入社7年目の2016年、4ヵ月間の育児休業を取得しました。コンサルタントはプロジェクト単位で動くので、ある程度まとまった休暇が取りやすい職種です。しかもアクセンチュアは、今では男性社員の育児休業取得率が20%を超えていて、平均取得日数も100日以上と言われています。育休から復職した後は、育児・家事と仕事を両立させ、18時台には退社する日々が続いています。家族と一緒に過ごす時間を大切にしながら、限られた時間の中で成果を出すために、会社の制度はフル活用。在宅勤務やリモートワークが当たり前になっているので、自宅からSkypeで会議に参加することもよくあります。

田村上端さんは育休から復職して、育児と両立しながら、マネジャー、シニア・マネジャーへと昇進されたんですよね。フレキシブルな働き方をしながら管理職としてキャリアを築いていけるという点で、私としても心強いです。アクセンチュアは男女関わらず、実力でチャンスをつかめる環境があると思います。「女性だから」と意識したことは、まったくありません。

上端私も完璧に仕事と育児を両立できているわけではないですし、日々試行錯誤を繰り返していますが、子育てを経験することで、お客様やチームメンバーと向き合う中で欠かせない共感力が磨かれたのは実感しています。性別・国籍・バックグラウンドなど、多様な人が集まることで、視点が増え、多様な「知」やアイデアも生まれます。多様性はコンサルタントに欠かせない要素でもあり、ますます大切なものになっていくと思います。

これがあるから頑張れる!

上端 純平さん
シニア・マネジャー

家族との時間でエネルギーチャージ♪

これがあるから頑張れる!

田村 渚さん
コンサルタント

休日は美術館でリフレッシュ!

アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供し、お客様の課題解決を支援。Fortune Global 500社中4分の3を超える企業など、世界中のお客様のパートナーとして、イノベーション創出と世界の人々のより豊かな生活と仕事の実現に取り組んでいる。40を超す業界と、あらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、今日のデジタル化時代が求めるビジネス変革を成し遂げる。
アクセンチュア株式会社

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