SPRING 2019グローバルな会社で働く!

グローバル企業で働く社員キャリアレポート

Career Report
グローバルとローカルの架け橋として、
笑顔で伸び伸びチャレンジできる

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社
甲斐 ラースさん×大内 海耶さん

甲斐 ラースさん
ヘッド・オブ・トレードマーケティング&
ディストリビューション
神戸で生まれ、15歳までデンマークで育つ。日本の大学を卒業後、ヘルスケア、オーディオ機器、自動車輸入などの業界で、拠点立ち上げ・マーケティング等を経験。2017年、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンに入社。2019年2月より現職。
大内 海耶さん
次世代製品部門 NGPカテゴリー
ディベロップメント マネジャー
ノルウェー生まれ、日本育ち。大学時代、交換留学先のアメリカでブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンに出会い、卒業後入社。ロンドンの本社で次世代製品の立ち上げ等を経験した後、2018年より日本市場でのマーケティングに携わっている。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・グループは、世界のたばこ市場においてトップクラスのシェアを誇るリーディングカンパニー。6万人を超える従業員と共に、世界200ヵ国で事業を展開している。KENT、KOOL、LUCKY STRIKEといった定番ブランドに加え、新カテゴリーの加熱式たばこ製品、「glo」でも市場をリードする存在だ。その日本法人であるブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATジャパン)では、多様な国籍やバックグラウンドを持つ約750名の社員が活躍している。甲斐ラースさん、大内海耶(かや)さんのお2人に、グローバルな環境の魅力、同社ならではのダイナミックなキャリアについて伺った。

グローバルなプラットフォームに、ベンチャー並みのダイナミズム

甲斐私は神戸で生まれた後、両親と共にデンマークに移住し、15歳までコペンハーゲンで育ちました。高校・大学は日本で進学しましたが、日本語に自信がなく、「この国で生きていけるだろうか?」と不安になったこともあります。しかし大学時代には、2つの文化を知っていることで、他とは違った多様な思考のプロセスを取れることをむしろ長所と捉えられるようになりました。卒業後は、北欧系の医療用具メーカーでマーケティングに携わった後、北欧系オーディオ機器ブランドの日本法人設立を手掛け、社長に就任。その後も、英国の自動車ブランドの輸入商社を立ち上げるなど「新規立ち上げ」の連続でした。そんな中、BATジャパンの社員と知り合い、大きなプラットフォームの上で仕事をするという働き方に魅力を感じて入社しました。

大内私はノルウェーで生まれ、2歳で日本に帰ってきました。以降は日本で育ったので、高校時代にアメリカに交換留学に行くまで、英語もあまりできませんでした。留学先で色々な人種の人たちに触れて、カルチャーショックを受けて帰国。大学でも交換留学を経験し、米西海岸のビジネススクールで学びました。留学先のバイリンガル向けの就職イベントで出会ったのがBATジャパンです。好感を抱いたのは、いかに仕事が楽しいかを語ってくれたから。商社マンの父の影響もあり、私もグローバルな環境で働きたいという気持ちは漠然とありました。その出会いを機に「幹部候補育成プログラム」の一員としてBATジャパンに入社しました。

甲斐BATジャパンが私を採用したのは、幹部層の多様性を高めるという意図があったようです。入社当初、上司である副社長から言われたのは「楽しそうだと思うことをやってみてよ」。実は具体的に何を任せるのか、決まってなかったそうです(笑)。驚くと同時にチャンスだとも思いました。日本での店舗開発や次世代製品の販売方法のデザインなど、自分で仕事を作り、自由に進められました。そうこうするうちに任されたのが、次世代製品のビジネス開発のポジション。加熱式たばこgloのリードマーケットとなった日本で、成長を加速していく役割です。

大内私のキャリアもgloと共にあります。入社後、まず営業所に所属して営業を経験。コンビニやたばこ屋さんを回る仕事です。エンドマーケットを肌で感じられた、貴重な5ヵ月でした。その後、リサーチ部門、KOOL担当のブランドチーム、コンビニ本部と商談するチャネルマーケティングなどを経験した後、ロンドン本社に出向。ロンドンでの8ヵ月の間に携わったのが、次世代製品、gloの開発です。当時のgloのチームは今の10分の1程度。まったく新しい製品・市場を切り開いていくベンチャーのような自由な雰囲気にワクワクしました!

新しい製品を立ち上げ、市場をリードしていく醍醐味

大内ロンドンの本社では「幹部候補育成プログラム」のトレーニーという立場ながら、ブランドチームでgloの開発、そして、日本での市場展開に携わりました。次世代製品は新しいカテゴリーのため、どうすれば成功できるのか、知っている人は誰もいません。手探りではありますが、自由にチャレンジできるフィールドでもあります。そんな中、日本がgloのリードマーケットとして位置付けられました。私はロンドンの本社で、日本でのチーム発足、市場での戦略立案、マーケティング展開などをBATジャパン側と連携して手掛けました。自分が開発に携わった製品を日本でもローンチできたこの経験は、私にとって大きな財産。glo最初のフラッグシップストアが仙台にオープンした時には、感無量でした!

甲斐日本側で次世代製品gloのビジネス開発(ビジネスディベロップメントディレクター)を務めていたのが私です。自分ですべてを作り上げる「立ち上げの孤独」から逃れたはずが、結局、販売方法の開発を任された形ですね。入社したばかりで市場のことも深くは分からず、「会社立ち上げの方が楽だな」と思ったことも(笑)。ただ、ライバルも含めて業界全体に勝ちパターンが見つかっていない中で、すべてを一から創っていけるチャレンジは面白かったです。販売戦術も価格戦略も、スピード感を持って変えていきました。

大内日本でgloが立ち上がる中、出向の期間が終わるタイミングでロンドンの本社に転籍しました。gloを日本で成功させるにあたって、ロンドン本社にて私なりに貢献できることがまだまだあると感じたからです。その後、2018年には日本に再移籍。リードマーケットである日本市場に直接向き合い、新カテゴリーのマネージャーとしてマーケティング全般を担当しています。

甲斐BATというのは本当に勇気のある会社です。入社数ヵ月の私が次世代製品のリードマーケットを委ねられ、伸び伸びチャレンジできたのですから。「よく本社が承認したな」と思うことが度々あります。この自由度は入社して初めて分かったBATの魅力ですね。次世代製品の責任者を務めた後、2019年2月からは営業部門の統括を任されています。新カテゴリーの登場で日本のたばこ市場は大きく変わりつつあり、業界の構造を変えていけるチャンスと考えています。BATならではの自由度を生かして、これからも市場をリードしていきたいですね。

本社・現地の垣根のなくキャリアを築ける、真のグローバル企業

甲斐大内さんは日本法人に入社してロンドンの本社に出向し、そのまま本社に転籍した後、日本法人に再転籍しています。「現地法人での採用だから」「本社採用だから」といった垣根、壁がまったくないんですね。実力や意欲があれば、自分のやりたいことや果たすべきミッションに最適なポジションで、世界のどこででも活躍できます。これこそ本当のグローバルな環境だと思います。

大内入社当初からのことなので、普段あまり意識しないのですが、改めてオフィスを見回すと、本当にグローバルな環境だなと実感できます。私の周りだけでも、イギリス、ドイツ、スイス、バングラデシュ、パキスタン、コスタリカ、中国…。日本語を話す人もいれば、話さない人もいます。営業部門には日本語しか話せないという社員も珍しくありません。でもお互いに意思の疎通を図ろうとコミュニケーションを取っていますし、ミーティングでは翻訳・通訳などのサポートシステムもあります。日本語しかできないからといって昇進できないこともありません。実際、英語ができなくてもどんどん出世する人もいますよね。

甲斐最近オフィスで感じているのは、いつも笑い声が聞こえるなということです。仕事の成果はシビアに追求しているので、大変なこともあります。でも、どんな役職であっても、「家族の顔は見たい」「大切な人と過ごす時間は大切にしたい」と言いますし、実行しています。誰かに無理を強いるのではなく、無理しないために、もっとスマートなやり方を皆で探そうという考え方が、マネージャークラスに根付いています。そのバランス感覚が笑顔につながっているのかなと思います。皆が笑顔でいられるよう、今後もチームビルディングを大切にして、組織作りをしていきたいですね。

大内働く環境という観点では、就職先を検討した際、やはり男女関係なく活躍できる環境も意識しました。最終面接を担当してくださった方も女性でしたし、BATにはライフステージの変化をサポートする制度が整っています。制度があるだけでなく、実際に機能し、利用されています。周りには子育てと両立しながら働いている社員も大勢いますし、男性も普通に育休を取得しています。私自身、今後生活スタイルが変わったとしても、色々な働き方で活躍する女性を見てきたので、不安はまったくありません。今後は、日本市場でのglo立ち上げで得た知見を、他国のマーケットにも展開していきたいですね。gloの経験を通じて、「立ち上げ」の面白さを実感できました。グローバルで活躍できるチャレンジが、BATならできると思います!

これがあるから頑張れる!

甲斐 ラースさん
ヘッド・オブ・トレードマーケティング&ディストリビューション

家族との楽しい時間があるから頑張れます!

これがあるから頑張れる!

大内 海耶さん
次世代製品部門 NGPカテゴリー
ディベロップメント マネジャー

日本に帰国してからは、4歳になるめいとの週末デートが仕事の大きな励みになっています。成長を近くで見守れることが幸せです!

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社は、世界で最も国際的で、たばこ業界のグローバル・マーケット・シェアで重要な役割を担うたばこグループである、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・グループの一員。2002年に創立100周年を迎えたグループは、現在60,000人を超える従業員と共に200ヵ国以上の市場で事業を展開している。常に高品質のたばこ製品を追及し、卓越した能力を持つ社員を採用し、能力を開発し、維持してゆくことを心掛け、最高レベルのスタンダードという評価を得ている。2008年6月に合同会社に組織変更し、社名を「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社」に変更したことを機に、より一層組織の柔軟性と機動性を高め、さらなる躍進を目指す。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社

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